はい‐じゅんかん【肺循環】
血液が心臓から肺を経て心臓へ戻る循環。両生類以上にみられ、人間では心臓の右心室から静脈血が肺動脈を通って肺に至り、ここでガス交換が行われて動脈血となり、肺静脈を経て左心房に戻る。小循環。→体循環
はい‐じょうみゃく【肺静脈】
肺でガス交換を終えた動脈血を心臓へ運ぶ静脈。左右2本ずつあり、左心房へ入る。
はい‐そくせん【肺塞栓】
下肢などの静脈に生じた血栓などが肺動脈に入り、閉塞するために起こる疾患。胸痛・呼吸困難やショック状態を呈する。
はい‐どうみゃく【肺動脈】
心臓から肺に静脈血を送る動脈。左右1本ずつあり、心臓から出るので動脈とよばれる。
はいどうみゃくせい‐はいこうけつあつしょう【肺動脈性肺高血圧症】
肺の細い血管が異常に狭く、硬くなって、血液が流れにくくなり、肺動脈の血圧が異常に上昇する病気。体を動かすときに息苦しく感じ、すぐに疲れる、体がだるい、意識がなくなるなどの症状が現れる。指定難病の...
はいどうみゃく‐べん【肺動脈弁】
心臓の右心室と肺動脈を隔てる半月弁。右心室が収縮するときに開いて血液を肺動脈へ送り出し、拡張するときに閉じて逆流を防ぐ。
はい‐もん【肺門】
左右両肺の内側面の、気管支・肺動脈・肺静脈などが出入りする部位。多数のリンパ節がある。
はれつせい‐だいどうみゃくりゅう【破裂性大動脈瘤】
大動脈瘤が破裂した状態。
はんげつ‐べん【半月弁】
心臓の心室から動脈への出口にある半月形をした3枚の弁膜。大動脈弁と肺動脈弁の総称。心室が収縮すると開いて血液を送り出し、弛緩(しかん)すると閉じて逆流を防ぐ。三半月弁。
バイパス‐しゅじゅつ【バイパス手術】
狭窄(きょうさく)・閉塞した動脈の血行を改善する方法の一つ。虚血性心疾患に対して行われる冠動脈バイパス移植術(CABG)など。バイパス移植。