すぐれ‐て【優れて/勝れて】
[副]特別に。とりわけ。きわだって。「—民主的な憲法」
すぐれ‐びと【優れ人/勝れ人】
多くの中で特にすぐれた人。傑出した人。
すぐれ‐もの【優れ物/勝れ物】
多くの中で特にすぐれた品物。最良の品。また、思わぬ利用価値のあるすぐれたもの。「—のカメラ」
すぐ・れる【優れる/勝れる】
[動ラ下一][文]すぐ・る[ラ下二] 1 能力・容姿・価値などが他よりまさる。他よりぬきんでる。「語学に—・れる」「人並み—・れて足が速い」「—・れた作品」 2 (多く打消しを伴って用いる)よい...
まさ‐ざま【勝様】
[形動ナリ]すぐれているさま。他よりもまさっているさま。まさりざま。「この姫君に殿教へきこえ給へりければ、—に今少し今めかしさ添ひて弾かせ給ふ」〈栄花・見果てぬ夢〉
まさり【勝り/優り】
まさること。他にくらべてすぐれていること。「男—の力持ち」
まさり‐おとり【勝り劣り/優り劣り】
まさることとおとること。優劣。
まさり‐がお【優り顔/勝り顔】
まさっているという顔つき。得意そうな顔。自慢顔。「あな、—な。さるものぞ、やもめにはなるてふ」〈かげろふ・中〉
まさり‐ぐさ【優り草/勝り草】
菊の古名。寛平の菊合わせの歌に「すべらぎの万代(よろづよ)までにまさりぐさたまひし種を植ゑし菊なり」と詠まれたところからいう。「なほ喜びは—の、菊の杯、とりどりに」〈謡・邯鄲〉
まさり‐ざま【優り様/勝り様】
[名・形動ナリ]他よりまさっていること。すぐれていること。また、そのさま。まさりぎみ。まさざま。「父大臣(おとど)にも、—にこそあめれ」〈源・藤裏葉〉