け‐にん【化人】
1 仏・菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために仮に人の姿になったもの。化身(けしん)。 2 鬼神・畜生などが人に化けたもの。化け物。〈日葡〉
け‐ぶつ【化仏】
仏語。衆生(しゅじょう)を済度(さいど)するため、機に応じて如来が出現させる仮の仏形。また、菩薩(ぼさつ)などがその本地仏を表示するため、頭上に表す仏形。観音の頭上の阿弥陀像などがある。
け‐べい【化米】
禅寺で米が欠乏したとき、信徒に布施として米を募ること。けまい。
け‐まい【化米】
⇒けべい(化米)
け‐ほう【化法】
仏語。仏が衆生(しゅじょう)を教化(きょうけ)するために説いた教法。天台宗で説く八教のうち、化儀の四教に対する四教。
け‐ぼさつ【化菩薩】
衆生(しゅじょう)を救うために、菩薩が仮の姿でこの世に現れたもの。
け‐やく【化益】
仏語。教化(きょうけ)して善に導き、利益(りやく)を与えること。
けらく‐てん【化楽天】
仏語。六欲天の第五。この天に生まれた者は自ら妙楽の境地をつくり出して楽しみ、八千歳の寿命を保つといわれる。化天。化自楽天。楽変化天。化自在天。
け‐わい【化粧/仮粧】
《前項の「けわい」から》けしょう。おつくり。「ことに女は—と言うて、我が顔に白粉(うしろい)といふ物を塗り」〈虎清狂・鏡男〉
けわい‐ざか【化粧坂】
高貴な姫君や有名な遊女が、そこで化粧をしたという伝説の残る坂。また、その伝説。 [補説]地名別項。→化粧坂