くす‐し【薬師】
《「くすりし」の音変化》医者。「—ふりはへて、屠蘇(とうそ)、白散(びゃくさん)、酒くはへてもてきたり」〈土佐〉
くすり‐し【薬師】
医者。くすし。「—は常のもあれど賓客(まらひと)の今の—貴かりけり」〈仏足石歌〉
くすり‐とり【薬取り】
1 薬草などの薬の材料を採取すること。また、その人。 2 医者へ薬を取りに行くこと。また、その人。
くすり‐ばこ【薬箱】
1 薬を入れる箱。 2 医者が往診するとき、薬品を入れて持ち歩いた箱。薬籠(やくろう)。
くわい‐あたま【慈姑頭】
《クワイの芽が出た形に似ているところから》江戸時代、町医者などが結った髪形の一。総髪を後頭部で束ね、先を短く垂れ下げたもの。
けいあん【桂庵/慶庵/慶安】
1 縁談や訴訟の仲立ちをする人。また、雇い人・奉公人の斡旋(あっせん)を職業とする人。口入れ屋。「銀子は或日また浅草の—を訪れた」〈秋声・縮図〉 2 お世辞。追従(ついしょう)。また、それを言う...
芸術(げいじゅつ)は長(なが)く人生(じんせい)は短(みじか)し
《(ラテン)Ars longa, vita brevis.古代ギリシャの医者ヒポクラテスが「医術を学ぶには長い月日を必要とするが、人生は短いので怠らず励むべきだ」と言った言葉から》芸術作品は作者...
げん【玄】
1 赤または黄を含む黒色。 2 老荘思想で説く哲理。空間・時間を超越し、天地万象の根源となるもの。 3 微妙で奥深いこと。深遠なおもむき。「—を談じ理を折(ひら)く」〈太平記・一〉 4 《玄のつ...
げん‐さま【玄様】
江戸の吉原で、僧の客をさしていった語。医者に「玄」のつく名が多く、遊郭への出入りを禁じられていた僧は医者に変装して行った。
ごてん‐い【御殿医/御典医】
江戸時代、幕府や大名に召しかかえられた医者。おさじ。御殿医者。