あ・きる【飽きる/厭きる/倦きる】
[動カ上一]《動詞「あ(飽)く」(四段)の上一段化。近世後期、江戸で使われはじめた語》 1 多すぎたり、同じことが長く続いたりして、いやになる。「勉強に—・きた」「彼の長話に—・きた」 2 十分...
あ・く【飽く/厭く/倦く】
[動カ五(四)] 1 十分になってもうたくさんだと思う。いやになる。「—・くことを知らぬ金銭欲」「菜の葉にとまれ。菜の葉に—・いたら桜にとまれ」〈野村秋足・蝶々〉 2 満たされた気持ちになる。満...
あさ・う【浅ふ】
[動ハ下二] 1 身分、地位が低い状態にある。「まだ位なども—・へたる程を」〈源・竹河〉 2 考えが不十分な状態にある。あさはかである。「さやうに—・へたる事は、かへりて軽々しきもどかしさなども...
あじ‐わ・う【味わう】
[動ワ五(ハ四)] 1 飲食物を口に入れて、そのうまみを十分に感じとる。味を楽しむ。「よくかんで—・って食べる」 2 物事のおもしろみや含意を考えて、感じとる。玩味(がんみ)する。「詩を—・って...
あせ‐も【汗疹】
夏季や発熱時に、汗が十分排出されず、表皮内に残ったときに皮膚にできる小さな赤い丘疹(きゅうしん)。汗瘡(かんそう)。かんしん。あせぼ。《季 夏》「—して娘(こ)は青草のにほひかな/蛇笏」
あたたか【暖か/温か】
[形動][文][ナリ] 1 (暖か)暑すぎもせず、寒くもなく、程よい気温であるさま。あったか。「—な小春日和」《季 春》「—な雨がふるなり枯葎(かれむぐら)/子規」 2 (温か)物が冷たくなく、...
あたたか・い【暖かい/温かい】
[形][文]あたたか・し[ク]《形容動詞「あたたか」の形容詞化》 1 (暖かい)寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温である。あったかい。「—・い部屋」「—・い地方」《季 春》「—・きドアの出入...
アチェ‐どくりつふんそう【アチェ独立紛争】
インドネシアのスマトラ島北西端に位置するアチェ州の独立紛争。石油・天然ガス資源の権益を中央政府が握り、州に十分還元されないことへの不満などから、1976年に独立武装組織「自由アチェ運動」(GAM...
あまり‐あ・る【余り有る】
[連語] 1 さらに十分な余裕がある。十分である。「功績が過失を償って—・る」 2 どんなに…してもまだ十分でない。「彼の死は惜しんでも—・ることだ」
網(あみ)無(な)くて淵(ふち)をのぞくな
《「淮南子(えなんじ)」説林訓から》網の用意がなくては、淵をのぞいても魚はとれない。十分な努力や用意なしには成功はおぼつかないことをいう。網持たずに海をのぞくな。