明日(あす)の百(ひゃく)より今日(きょう)の五十(ごじゅう)
あてにならないものに期待するより、たとえ少なくても確実なものの方がよいということ。末の百両より今の五十両。聞いた百文より見た一文。
蟻(あり)が十(とお)なら芋虫(いもむし)ゃ二十(はたち)
「ありがとう」と礼を言われたときにまぜっかえしていう言葉。蟻が十なら蚯蚓(みみず)が二十。
い【五十】
ごじゅう。いそ。多く他の語の上に付いて、複合語として用いられる。「—日(いか)」「—鈴(いすず)」
い‐そ【五十】
ごじゅう。また、数の多いこと。「岩の上の松の梢に降る雪は—かへり降れ後までも見む」〈古今六帖・一〉
いそ‐じ【五十/五十路】
1 50歳。50年。「—の坂にさしかかる」→十路 2 ごじゅう。いそ。「妙なる歌、百(ももち)余り—を書き出だし」〈後拾遺・序〉
いちご‐いちじゅう【一伍一什/一五一十】
一から十まで。初めから終わりまで。一部始終。「遭難に至るまでの、—を物語りて」〈竜渓・経国美談〉
カリウム‐よんじゅう【カリウム四〇】
カリウムの放射性同位体。自然界に存在する天然の放射性物質で、カリウムの0.01パーセントを占める。半減期は13億年。
ぎざ‐じゅう【ぎざ十】
俗に、側面にぎざのある十円硬貨のこと。→十円玉
高野(こうや)六十(ろくじゅう)那智(なち)八十(はちじゅう)
高野山や那智山では男色が盛んで、60歳や80歳の老年になっても男色の相手をさせられる者があるという意。一説に、高野紙は1帖が60枚、那智紙は1帖が80枚であるところから出たとも。
ここのそ‐じ【九十/九十路】
《「そ」は十の意。「じ」は接尾語》きゅうじゅう。くじゅう。また、90歳。→十路「—あまり悲しき別れかなながき齢(よはひ)と何たのみけん」〈続後撰・雑下〉