そっ‐きょう【即興】
1 その場で起こる興味。「今宵限りの朧(おぼろ)だものと、—にそそのかされて」〈漱石・虞美人草〉 2 その場の感興を即座に詩歌や音楽などに作ること。「—の歌をよむ」
そっきょう‐えんそう【即興演奏】
楽譜によらず、演奏者が即興的に楽曲を創作したり主題を発展させたりしながら演奏すること。インプロビゼーション。
そっきょう‐きょく【即興曲】
即興的な気分をもつ器楽小品。19世紀ロマン派の作曲家に好まれた。アンプロンプチュ。
そっきょう‐げき【即興劇】
筋立てだけ決めておいて、あとは当意即妙のせりふやしぐさによって演じる劇。
そっきょう‐し【即興詩】
その時その場の感興を即興的にまとめた詩。
そっきょう‐しじん【即興詩人】
即興詩を得意の芸として諸国を放浪する詩人。 [補説]書名別項。→即興詩人
そっきょうしじん【即興詩人】
《原題、(デンマーク)Improvisatoren》アンデルセンの小説。1835年刊。イタリアを舞台に、詩人アントニオの遍歴の旅と、友情、恋を描く。森鴎外の翻訳が有名。
そっきょう‐てき【即興的】
[形動]その時、その場の雰囲気や感興にしたがって物事をするさま。「—な作品」