いかものづくり‐の‐たち【厳物作りの太刀】
外装をいかめしくこしらえた太刀。長覆輪(ながふくりん)、兵具鎖(ひょうぐぐさり)などの様式をいう。
いこう【厳う】
[副]《形容詞「いか(厳)し」の連用形「いかく」のウ音便から》はなはだしく。ひどく。非常に。「ああ、—酒臭い」〈浄・冥途の飛脚〉
いつ【厳/稜威】
(「いつの」の形で、またはそのまま体言に続けて用いられる) 1 斎(い)み清めたこと。神聖なこと。「—幣(ぬさ)の緒結び」〈祝詞・出雲国造神賀詞〉 2 勢いの激しいこと。威力の強烈なこと。「—の...
いつか・し【厳し】
[形シク]りっぱで重々しい。いかめしい。「昔の例(ためし)よりも事添へて、—・しき御ありさまなり」〈源・少女〉
いつく・し【厳し/美し/慈し】
[形シク]《「稜威(いつ)奇(く)し」の意という》 1 神や天皇または貴人の威力が強く激しいさま。いかめしくおごそかである。「そらみつ大和の国は皇神(すめがみ)の—・しき国」〈万・八九四〉 2 ...
いつくしま【厳島】
広島県南西部、廿日市(はつかいち)市の島。広島湾にある。日本三景の一。厳島神社がある。伊都岐(いつき)島。宮島。
いつくしま‐えんねん【厳島延年】
厳島神社で、陰暦7月14日の夜に行われた延年舞の神事。現在は廃絶。
いつくしま‐ぎれ【厳島切】
厳島神社所蔵の名物切の一。二重の四角の内に螭竜文(あまりょうもん)を織り出した浅黄の緞子(どんす)。
いつくしま‐じんじゃ【厳島神社】
広島県の厳島にある神社。主な祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)。国宝の平家納経など多数の文化財を所蔵。また、社殿・回廊など...
いつくしま‐の‐たたかい【厳島の戦い】
弘治元年(1555)、毛利元就(もうりもとなり)が、主人の大内義隆を殺害した陶晴賢(すえはるかた)を厳島で討った戦い。以後毛利氏は中国地方で勢力を拡大した。