むら‐くも【群雲/叢雲/村雲】
高積雲や層積雲のこと。むらがり立つ雲。一群(む)れの雲。「月に—花に風」
むらくも‐の‐つるぎ【叢雲剣】
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)のこと。
むら‐ご【斑濃/叢濃/村濃】
1 染め色の名。同じ色でところどころを濃淡にぼかして染め出したもの。 2 「斑濃の威(おどし)」の略。
むらご‐の‐おどし【斑濃の威】
鎧(よろい)の威の一。白地に左右、または上下の一隅を濃淡に威しまぜとしたもの。
むら‐さめ【群雨/叢雨/村雨】
ひとしきり激しく降り、やんではまた降る雨。にわか雨。驟雨(しゅうう)。
むら‐しぐれ【群時雨/叢時雨/村時雨】
晩秋から初冬にかけて、ひとしきり降ってはやみ、やんでは降る小雨。《季 冬》
むら‐しば【叢柴】
群がり生えた、小さな雑木。「御狩する片岡山の—に降るべかりけり今日の霰(あられ)は」〈拾玉集・一〉
むら‐すすき【叢薄】
群がって生えているススキ。《季 秋》「はるばると雲のかげりや—/暁台」
むら‐たけ【群竹/叢竹】
群がり生えている竹。「我がやどのいささ—吹く風の音のかそけきこの夕(ゆふへ)かも」〈万・四二九一〉 [補説]書名別項。→むら竹
むら‐だち【群立ち/叢立ち】
むらだつこと。「立田山松の—なかりせばいづくかのこる緑ならまし」〈千載・秋下〉