くち‐い・る【口入る】
[動ラ下二] 1 口出しをする。「ともかくも—・るべきことならず」〈源・夕霧〉 2 周旋する。仲立ちをする。「しりにこのことに—・れたる人と乗せてやりつ」〈かげろふ・下〉
くち‐いれ【口入れ】
[名](スル) 1 中に立って両者の間を取り持つこと。また、奉公口や縁談などの世話をすること。また、その人。 2 横合いから口出しをすること。「いささか—を申したりけるを、俊頼腹だたしき気色にて...
くちいれ‐や【口入れ屋】
奉公人などの周旋を職業とする人。
く‐にゅう【口入】
[名](スル) 1 口を挟むこと。干渉すること。また、その人。口出し。「法皇去年の冬より政に御—もなく」〈著聞集・三〉 2 間に立って世話をすること。また、その人。仲介。くちいれ。「跡は火に成る...
こう‐じゅ【口入】
[名](スル) 1 「くにゅう(口入)1」に同じ。「今は何事も—に及ばず」〈盛衰記・一八〉 2 「くにゅう(口入)2」に同じ。「俊寛は随分入道が—をもって人となったる者ぞかし」〈平家・三〉