くち‐りこう【口利口】
[名・形動ナリ]口先がうまいこと。また、そのさま。口じょうず。口巧者(くちごうしゃ)。「—に云ひ廻したとて」〈浄・合邦辻〉
くち‐わ【口輪】
馬の口につける金具。轡(くつわ)。
くち‐わき【口脇】
1 唇の両端。 2 馬の口の裂け目の、轡(くつわ)を取りつける部分。くつわがかり。
口脇(くちわき)黄(き)ば・む
幼稚で経験が少ないことをあざけっていう言葉。くちばしが黄色い。「さやうに—・みたるぬしたち」〈栄花・さまざまの喜び〉
口脇(くちわき)白(しろ)・し
年が若く経験が浅い。未熟であるさま。「—・き男、ちと出家をなぶり、理屈につめて遊びたやと思ひつつ」〈咄・醒睡笑・一〉
くち‐わけ【口分け】
1 種類によって区分すること。分類。類別。〈和英語林集成〉 2 分配すること。配分。
くち‐わる【口悪】
[名・形動]悪口や皮肉をずけずけと言うこと。また、そのさまやその人。「—な男」
口(くち)を合(あ)わ・せる
1 しめし合わせて同じことを言う。口裏を合わせる。「ばれないように—・せる」 2 相手に話の調子を合わせる。「その人の好きな事に連れて—・せようといふものす」〈滑・浮世床・二〉
口(くち)を入(い)・れる
他人の話に割り込む。また、他人のことに干渉する。嘴(くちばし)をいれる。「内輪の話に—・れてほしくない」
口(くち)を掛(か)・ける
1 事前に先方に話を通じておく。申し入れる。「会合の件は、彼にも—・けておいた」 2 呼び出しをかける。特に芸妓などを客席に招く。