くち‐おき【口置き】
婦人の装束や経箱・硯(すずり)箱などの縁に金・銀などの縁飾りをすること。置き口。「筋遣(すぢや)り、—、袴の剛(こは)きにかねして」〈栄花・根合〉
くち‐おし・い【口惜しい】
[形][文]くちを・し[シク] 1 思うようにいかなかったり大切なものを失ったりして残念に思うさま。また、いまいましく思うさま。くやしい。「こんな結果になるなんて—・いことだ」 2 対象が期待外...
くち‐おも【口重】
[名・形動] 1 ゆっくりと話すこと。また、そのさま。「—に真相を語る」⇔口軽(くちがる)。 2 軽々しくものを言わないこと。また、そのさま。⇔口軽(くちがる)。
くち‐おも・い【口重い】
[形][文]くちおも・し[ク] 1 ゆっくりと話すさま。 2 軽々しくものを言わないさま。「—・く沈黙する」
くち‐かず【口数】
1 ものを言う回数。ことばかず。「—の多い人」 2 食べ物を用意しなければならない人の数。「—を減らす」 3 一口単位で集める寄付や資金などの数。
口(くち)から高野(こうや)
《うっかりした言葉がもとで、出家して高野山へ行かなければならなくなるの意から》「口は禍(わざわい)の門(かど・もん)」に同じ。「—へ参ったかと後悔すれど」〈洒・繁千話〉
口(くち)から先(さき)に生(う)ま・れる
口数の多い者や口の達者な者をあざけっていう言葉。
口(くち)から心臓(しんぞう)が飛(と)び◦出(で)る
⇒心臓が飛び出る
口(くち)から出任(でまか)せを言(い)・う
口から出るままにいいかげんなことを言う。「—・って言い逃れる」
口(くち)が上(あ)が・る
1 生活の道を失う。口が干上(ひあ)がる。 2 話し方がじょうずになる。「たんと—・ったの」〈浄・淀鯉〉