ふる‐みや【古宮】
1 古い宮殿。年を経た御殿。「この—の梢は、いとことにおもしろく」〈源・総角〉 2 年老いて世間から忘れられた親王。「そのころ、世に数まへられ給はぬ—おはしけり」〈源・橋姫〉
ふる‐め【古妻】
1 長い年月連れ添っている妻。老妻。ふるづま。「若妻(わかめ)得て—を内に置くならばふため狂ひと人やいはまし」〈咄・醒睡笑・六〉 2 人に嫁したことのある女。「花の山高き梢と聞きしかど蜑(あま)...
ふる‐めかし・い【古めかしい】
[形][文]ふるめか・し[シク] 1 いかにも古く感じられる。古風である。「—・い建物」 2 老人くさい。「いと—・しき咳(しはぶき)うちして」〈源・朝顔〉 [派生]ふるめかしさ[名]
ふる‐め・く【古めく】
[動カ四] 1 古びてみえる。古風である。旧式である。「わりなう—・きたる鏡台」〈源・末摘花〉 2 老人くさくみえる。「泣き給ふも、—・い給ふしるしの涙もろさにや」〈源・竹河〉
ふる‐もの【古物】
使い古した物。古着や古道具など。「—商」
ふる‐ものがたり【古物語】
1 昔の話。思い出話。「—にかかづらひて夜を明かし果てむも」〈源・橋姫〉 2 古い時代に作られた物語類。特に、源氏物語以前の物語類。「本歌に取ること、草紙には源氏の事は申すにおよばず、—も取るな...
ふる‐や【古屋/古家】
古くなった家。ふるいえ。