とり‐なし【取(り)成し/執(り)成し】
1 対立する二者の間に入って、うまく折り合いをつけること。仲裁。また、仲介。「—を頼む」 2 連歌・連句の付合(つけあい)手法の一。前句の言葉を別の意味に転じるなどして句を付けること。
とりのす【鳥の巣】
松瀬青々の句集。作者没後の昭和13年(1938)に上下2冊で刊行。
とり‐よ・る【取り寄る】
[動ラ四] 1 近くに寄る。親しくする。「この人に—・り候ふべし」〈太平記・三三〉 2 手本としてよりどころとする。「此の句には是こそ—・るべき所よと見えて」〈連理秘抄〉
飛(と)んで火(ひ)に入(い)る夏(なつ)の虫(むし)
明るさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。 [補説]この句の場合、「入る」を「はいる」とは読まない。
トーチ‐ソング【torch song】
失恋や片思いなどを歌った歌。 [補説]carry a torch for…(…に片思いする)という成句から。
どう【同】
1 おなじであること。等しいこと。「—タイム」 2 前に挙げた語句を受けて、「この」または「その」の意で用いる語。「昨夜8時ころ出火したが、—時刻には外出中であった」 3 前と同じ語を2回以上繰...
どうじきょう【童子教】
江戸時代、寺子屋の教科書として広く利用された教訓書。1巻。作者未詳。鎌倉後期の成立という。童子を対象とした教訓を漢文体五言320句に記したもの。
どうじ‐ぎれ【同字切れ】
連歌・連句で、前句にも付句にも句の切れ目に「てにをは」の同一文字があること。
どうじ‐さり【同字去り】
連歌・連句で、同じ文字は3句隔てなければ用いられないという規定。字去り。
どうじ‐べっしん【同字別心】
連歌・連句で、同一漢字ではあるが別の意味に使われているもの。同字去りの例外として認める。「春日(かすが)」と「春日(はるび)」の類。