ね‐あわせ【根合(わ)せ】
物合わせの一。平安時代の遊戯で、陰暦5月5日の端午の節句に、左右に分かれて菖蒲(しょうぶ)の根の長短を比べあい、和歌を詠み添えて勝負を競ったもの。菖蒲合わせ。
ねこまち【猫町】
萩原朔太郎の短編小説。道に迷った詩人が、不思議な町の幻を見る。昭和10年(1935)刊。 平井照敏の第1句集。昭和49年(1974)刊。
ねだ・る【強請る】
[動ラ五(四)] 1 甘えたり、無理に頼んだりしてほしいものを請い求める。せがむ。せびる。「小遣いを—・る」「おもちゃを—・る」 2 難くせをつけて要求する。ゆする。「おれを—・って銀取らうと...
ね・れる【練れる】
[動ラ下一][文]ね・る[ラ下二] 1 練られてちょうどよいぐあいになる。「小麦粉がよく—・れる」 2 内容の検討や、字句の修正などが十分になされている。「—・れた文章」 3 経験や修養を積んで...
ねんねんころり
子守歌の文句。ころりと横になって寝なさい、の意。「—、おころりよ」
のう‐がき【能書(き)】
1 薬などの効能を書きしるしたもの。また、その言葉。効能書き。「—を読む」 2 自分のすぐれた点などを述べたてること。また、その言葉。自己宣伝の文句。「—を並べたてる」
のう‐せん【能詮】
《「詮」は表す意》仏語。経典に説かれる意義を表す言語。文句。表される意義内容を所詮(しょせん)というのに対する。
のこり‐の‐きく【残りの菊】
陰暦9月9日の菊の節句を過ぎたあとまで咲き残っている菊。残り菊。残菊(ざんぎく)。「今宵しも隈(くま)なく照らす月影は—を見よとなるべし」〈栄花・殿上の花見〉
のたり
[副]ゆったりとしているさま。ゆっくりと動くさま。「刀豆(なたまめ)や—と下がる花まじり」〈太祇句選〉
のち‐の‐ひな【後の雛】
陰暦9月9日の菊の節句に飾る雛。また、8月朔日に飾る雛。春の雛祭りに対していう。秋の雛。《季 秋》「—芒(すすき)も活けてありにけり/鳴雪」