きび【吉備】
上代、山陽道にあった国。のち、備前(びぜん)・備中(びっちゅう)・備後(びんご)・美作(みまさか)の四国となる。現在の岡山県全域と広島県東部。
きび‐がく【吉備楽】
雅楽を参考にして岡山県に起こった楽舞。明治5年(1872)岸本芳秀の創始したもの。歌謡と箏(そう)に笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛などを加えて演奏する。黒住・金光両教の式楽。
きび‐こうげん【吉備高原】
中国山地の南側、岡山・広島両県にまたがって広がる台地状の高原。標高200〜600メートル。
きびこくさい‐だいがく【吉備国際大学】
岡山県高梁(たかはし)市にある私立大学。平成2年(1990)の開設。
きびだいじんにっとうえことば【吉備大臣入唐絵詞】
鎌倉初期の絵巻物。もと2巻。上巻のみ現存。中国に渡った吉備真備が、唐の朝廷から出された多くの難問を、阿倍仲麻呂の霊の助けによって解いたという説話を描いたもの。
きび‐だんご【黍団子/吉備団子】
1 キビの粉で作った団子。 2 もち米粉・砂糖などを材料に、碁石形に作った餅(もち)菓子。岡山の名産。
きびつ‐じんじゃ【吉備津神社】
岡山市吉備津にある神社。主祭神は大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)で、一族の千千速比売命(ちちはやひめのみこと)など八神を配祀。吉備開拓の祖神。社殿は国宝。鳴釜(なるかま)神事は有名。吉備...
きびつ‐づくり【吉備津造(り)】
⇒比翼(ひよく)造り
きびづか‐こふん【吉備塚古墳】
奈良市高畑町、奈良教育大学構内にある古墳。古墳時代後期のもので、直径約25メートル。 [補説]吉備真備の墓と伝えられていたが、平成14年(2002)開始の調査により6世紀までさかのぼることが明ら...
きび‐なご【吉備奈仔/黍魚子】
ニシン科の海水魚。全長約10センチ。体は細長く、背側は淡青色で、体側に銀白色の縦帯が走る。本州中部以南の沖合にすみ、5、6月ごろに大群で接岸して産卵する。食用。