なごり‐の‐はな【名残の花】
1 散り残っている花。残花。多く桜をいう。 2 連句で、名残の折の裏に詠む花。歌仙では名残の裏の5句目に花の句を詠み込む。
なごり‐の‐ゆき【名残の雪】
1 春が来ても消え残っている雪。 2 春が来てから降る雪。《季 春》
なごりび【名残り火】
藤原伊織によるハードボイルド小説。平成19年(2007)、著者の没後に刊行された最後の長編。平成11年(1999)刊行の「てのひらの闇」の続編にあたる。
名残(なごり)を惜(お)し・む
別れがつらく、惜しいと思う。「旅立つ友と—・む」「行く春の—・む」
なご‐わん【名護湾】
沖縄県、沖縄島のほぼ中央、東シナ海側に弧を描くように広がる湾。本部(もとぶ)半島と部瀬名(ぶせな)岬とに囲まれた水域。面積約35平方キロメートル。湾岸の中心は名護市。沖縄海岸国定公園に属する。
な‐さか【名さか】
《「なさが」とも》悪い評判。悪評。多く「なさかの立つ」の形で用いられる。「どうぞ—の立たぬやうに」〈浄・天鼓〉
な‐ざし【名指(し)】
[名](スル)名前をあげてそれと指定すること。指名。「—で非難する」「犯人を—する」
な‐ざ・す【名指す】
[動サ五(四)]それと名をさし示す。指名する。「—・して回答を求める」
な‐しろ【名代】
大化の改新以前の皇族の私有部民(べみん)。諸国の国造(くにのみやつこ)の民から割いて設け、皇族名を付した。子代(こしろ)とともに皇族の経済源となった。御名代(みなしろ)。
なぜ【名瀬】
鹿児島県、奄美(あまみ)大島中部にあった市。平成18年(2006)3月、住用村・笠利町と合併して奄美市となる。→奄美