かくれ‐ねんぶつ【隠れ念仏】
禁令に反して秘かに浄土真宗(一向宗)の信仰を守った信者。また、その集団。薩摩藩では慶長2年(1597)から明治9年(1876)まで続き、信者は厳しく弾圧されたという。禁教の理由として、一向一揆に...
かけ‐かまい【掛(け)構い】
1 気遣うこと。遠慮のあること。「人見知りをせず、年は若し、—のない女であるから」〈鏡花・湯島詣〉 2 (下に否定の語を伴う)かかわり。かかりあい。関係。「—なき伺候の武士も、感涙もよほすばかり...
かち‐てんかん【価値転換】
ニーチェの用語。従来のキリスト教の道徳的価値を否定し、価値観の転換を図ろうとする態度・思想。
か・つ
[動タ下二] 1 できる。耐える。「淡雪(あはゆき)のたまれば—・てにくだけつつわが物思ひのしげき頃かな」〈古今・恋一〉 2 (動詞の連用形に付いて)…できる。…に耐える。「玉くしげみもろの山の...
かなのもとすえ【仮字本末】
江戸後期の語学書。2巻、付録1巻。伴信友(ばんのぶとも)著。嘉永3年(1850)刊。神代文字を否定し、仮名の起源と発展を探究・考証したもの。
頭(かぶり)を振(ふ)・る
頭を左右に振って否定・不承知の意を表す。「—・って引き受けない」
から
[副](あとに否定的な表現を伴って用いる)まったく。まるっきり。「—意気地がない」「—役に立たない」
[接頭]名詞や形容動詞に付く。 1 まるっきり、まったく、の意を表す。「からっ」となるこ...
から‐きし
[副](あとに打消しの語、または否定的な表現を伴って用いる)まったく。まるで。全然。からきり。からっきり。からっきし。「勉強は—だめだ」「この本は—おもしろくない」
かん‐い【換位】
論理学で、定言的判断の変形による直接推理の一。ある判断から、主語を述語に、述語を主語として、新しい判断を導き出す推理。「ある男性は水泳選手である」から「ある水泳選手は男性である」を導いたり(単純...
カースト【caste】
1 《(ポルトガル)casta(血統)に由来》インド社会で歴史的に形成された身分制度。インドに侵入したアーリア人が定住する過程で形成されたバルナ(四種姓)を起源とするが、社会の複雑化や階級の細分...