けいど‐ふう【傾度風】
気圧傾度による力、地球自転による転向力、等圧線が曲率をもつための遠心力がつりあって吹く風。等圧線に沿って定常的に吹き、北半球では低気圧の場合は左回り、高気圧の場合は右回りになる。
けい‐ふう【勁風】
強く吹く風。強風。「—吹きすさび、砂塵(さじん)飛ぶ」
けしき‐づ・く【気色付く】
［動カ四］ １ そのような気配が感じられる。きざしが現れる。「風などは吹くも、—・きてこそあれ」〈源・須磨〉 ２ 一風変わっている。「いとおほどかに女しきものから、—・きてぞおはするや」〈源・野分〉
こい‐わ・ぶ【恋ひ侘ぶ】
［動バ上二］恋しさのあまり思い悩む。「—・びてなく音にまがふ浦波は思ふかたより風や吹くらむ」〈源・須磨〉
こう‐きあつ【高気圧】
周囲よりも気圧の高い所。天気図上では、閉じた等圧線に囲まれた気圧の高い所。高気圧の域内では、風は、北半球で時計回りに、南半球で反時計回りに吹く。一般に天気がよい。寒冷高気圧と温暖高気圧とがある。...
こうじゃく‐ふう【黄雀風】
陰暦5月に吹く東南の風。この風の吹くころ海魚が変じて黄雀になるという中国の言い伝えによる。《季 夏》「鶴去って—の吹く日かな／碧梧桐」
こう‐ふう【光風】
晴れあがった春の日にさわやかに吹く風。また、雨あがりに、草木の間を吹き渡る風。
こう‐ふう【恒風】
つねに同じ方向に吹く風。貿易風・偏西風・極風など。
こ‐がらし【木枯らし／凩】
１ 《木を吹き枯らすものの意》秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。《季 冬》「海に出て—帰るところなし／誓子」 ２ すりこぎをいう近世女性語。 [補説]「凩」は国字。 [補説]作品名別項...
こがらし‐いちごう【木枯らし一号】
晩秋から初冬にかけての時期、気圧配置が冬型になって初めて吹く木枯らし。 [補説]気象庁では、10月半ばから11月末の間に、初めて吹く毎秒8メートル以上の北寄りの風をいう。
