あじ‐よう【味良う】
[副]《「あじよく」のウ音便》うまく。手際よく。「おまいさん、じっとしてゐなされ、わたしが—するわいな」〈滑・膝栗毛・六〉
あじ‐わい【味わい】
1 飲食物が舌に与える感じ。風味。「新茶には独特の香りと深い—がある」 2 おもむき。妙味。「—のある言葉」
あじわい‐ぶか・い【味わい深い】
[形][文]あじわいぶか・し[ク]物事や飲食物などに、しみじみとした趣や風味がある。「—・い作品」「—・いコーヒー」
あじ‐わ・う【味わう】
[動ワ五(ハ四)] 1 飲食物を口に入れて、そのうまみを十分に感じとる。味を楽しむ。「よくかんで—・って食べる」 2 物事のおもしろみや含意を考えて、感じとる。玩味(がんみ)する。「詩を—・って...
あじわわ◦せる【味わわせる】
[連語]《動詞「あじわう」に助動詞「せる」の付いたもの》うまみや面白みを感じ取らせる。体験させる。
味(あじ)を覚(おぼ)・える
一度体験をすることによってその物事のおもしろみがわかるようになる。「ぜいたくな—・える」
味(あじ)を占(し)・める
一度うまくいったことからその妙味を知り、暗に次にも同様のことを期待する。「株でもうけて—・める」
味(あじ)をや・る
1 うまくやる。うまいことをする。 2 気のきいたことをする。味なことをする。「ほんに室町の阿呆(たはけ)が—・るぞ」〈浮・禁短気・二〉
あま‐づけ【甘漬(け)/味漬(け)】
1 塩を少なめにして漬けた漬物。 2 浅漬け。
うま【甘/味】
《形容詞「うまし」の語幹》名詞に付いて複合語を作る。 1 味がよい、うまい意を表す。「—酒」「—飯(いい)」 2 貴い意を表す。「—人」 3 眠りの度合いの深い意を表す。「—寝(い)」