からびつ‐ぶぎょう【唐櫃奉行】
⇒御物奉行(おものぶぎょう)
から‐びと【唐人/韓人】
《古くは「からひと」》中国、または朝鮮の人。「—も筏(いかだ)浮かべて遊ぶといふ今日そ我が背子花かづらせよ」〈万・四一五三〉
から‐ふう【唐風】
中国のやり方。中国風。唐様。
から‐ふね【唐船】
中国の船。外国の船。また、それにならってつくられた船。もろこしぶね。「わが恋は博多を出づる—のゆたのゆたたひ追ひ風を待つ」〈夫木・三三〉
からふね‐ぶぎょう【唐船奉行】
室町幕府の職名。中国(明)・朝鮮・琉球との通商貿易のことをつかさどった。唐奉行。
から‐まきぞめ【唐巻(き)染(め)/絡巻(き)染(め)】
《「から」は中国風の意とも、糸を絡みつける意ともいう》巻き染めの一。巻いた絹の上を緒(お)で巻いて染めるもの。
から‐まつ【唐松/落葉松】
マツ科の落葉高木。日本特産。主に亜高山帯に分布し、高さ約30メートル。樹皮は灰褐色、葉は針状で束生し、秋には黄葉する。4月ごろ、雄花と雌花とがつき、上向きの球果ができる。材は建築・土木などに使用...
からまつ‐そう【唐松草】
キンポウゲ科の多年草。高山の草原に生え、高さ約90センチ。葉は羽状複葉。夏、多数の花が咲き、花びらがなく、萼(がく)も早く落ちるので白い雄しべが目立つ。
からまつ‐だけ【唐松岳】
富山県東部、長野との県境にある山。標高2696メートル。飛騨山脈の後立山連峰の一。長野側の八方(はっぽう)池からは、白馬岳・鑓ヶ岳・杓子岳の白馬三山が望める。
から‐まなび【唐学び/漢学び】
中国の学問をすること。また、それによって身についた学問や才能。かんがく。「中世以来学問道徳の権威としてこの国に臨んで来た—風の因習からも」〈藤村・夜明け前〉