から‐め・く【唐めく】
[動カ五(四)] 1 唐風である。また、唐風に見える。「—・いた趣味を小供のうちから有(も)っていました」〈漱石・こゝろ〉 2 普通と違っていて異国風に見える。「住まひたるさま、言はむ方なく—・...
から‐もじ【唐文字】
中国の文字。漢字。⇔大和文字(やまともじ)。
から‐もの【唐物】
1 中国、およびその他の外国から輸入された品物。舶来品。とうぶつ。「—茶器」 2 古道具。
からものがたり【唐物語】
鎌倉時代の説話集。1巻または2巻。鎌倉中期以前の成立。藤原成範(ふじわらのしげのり)著という説もあるが未詳。「史記」「漢書」「白氏文集」などの中国説話27編を日本語に翻案したもの。
からもの‐の‐つかい【唐物の使】
平安時代、中国の船が北九州に来航したとき、貨物を検査したり、必要な物を買い入れたりするために朝廷から派遣された臨時の官。からものつかい。
からもの‐ぶぎょう【唐物奉行】
室町幕府の職名。同朋衆(どうぼうしゅう)が任ぜられ、主に唐物の目利き・管理を行った。
からもの‐や【唐物屋】
1 中国からの輸入品を売買していた店や商人。とうぶつや。「江戸市中の—は外国品を売買して」〈福沢・福翁自伝〉 2 古道具屋。
から‐もも【唐桃】
1 アンズの別名。 2 桃の一品種。中国の原産。寿星桃(じゅせいとう)。江戸桃。
から‐もん【唐門】
屋根が唐破風(からはふ)造りになっている門。正面に唐破風を見せる向(むかい)唐門と、妻側に唐破風をつける平(ひら)唐門とがある。
からやかた‐ぶね【唐屋形船】
平安・鎌倉時代の貴族が用いた、屋形を唐様に造り飾った船。