とい‐ごと【問ひ言】
問いかけ。また、その言葉。「忘れぬるなめりと—しける女のもとに」〈伊勢・三六〉
とい‐さ・く【問ひ放く】
[動カ下二]遠くから言葉をかける。「—・くる親族(うから)兄弟(はらから)なき国に渡り来まして」〈万・四六〇〉
とい‐ただ・す【問い質す】
[動サ五(四)]疑問・不審の点について、納得するまで質問し、明らかにする。また、真実を言わせようと厳しく追及する。「事実関係を—・す」「問いつめ—・す」
とい‐つ・める【問(い)詰める】
[動マ下一][文]とひつ・む[マ下二]真実を言うまで厳しく尋ねる。詰問する。「—・められて白状する」
とい‐とぶら・う【問ひ訪ふ】
[動ハ四]見舞う。訪問する。「—・ふ者一人もなし」〈平家・二〉
とい‐まる【問丸】
中世、港や重要都市にあって、年貢などの物資の輸送・保管・中継取引、船舶の準備、宿泊の世話などを行った業者。問(とい)。問屋(といや)。
とい‐や【問屋】
1 商法上、自己の名で他人のために物品の販売や買い入れをするのを業とする者。→とんや(問屋) 2 江戸時代、荷主から委託された貨物を販売したり、または、商品を仕入れて販売したりした卸売商人。中世...
といや‐かご【問屋駕籠】
江戸時代、旅行者の利用に供するため、問屋場に備えられた駕籠。
といや‐しょうほう【問屋商法】
企業が海外に進出する際に、現地で行う業務は販売などのごく一部に限定し、その他の管理業務は本国で行う商法のこと。これにより、現地での課税を回避することができ、現地の税率が高い場合には節税メリットがある。
問屋(といや)の只今(ただいま)
問屋が、「ただいま送ります」と言いながらなかなか品物を送らないところから、約束の期日が当てにならないことのたとえ。