けい【啓】
1 《「申し上げる」の意》手紙の冒頭に用いる語。「拝啓」より敬意が低い。 2 公式令(くしきりょう)に定められた公文書の一様式。皇太子・三后に下から奉る文書。 3 上官に奉る文書。
けい【啓】
[常用漢字] [音]ケイ(漢) [訓]ひらく もうす 1 わからないことを教えて導く。「啓示・啓発・啓蒙(けいもう)/天啓」 2 開放する。「啓蟄(けいちつ)・啓明」 3 申し上げる。「啓上・啓...
けい‐かい【啓開】
[名](スル) 1 きりひらくこと。「運命がとに角自分の才覚によって—されたことを感じ」〈平林たい子・かういふ女〉 2 水路の障害物を除いて船が航行できるようにすること。
けい‐がん【啓龕】
厨子(ずし)を開いて中の仏像を拝ませること。開帳。《季 春》
けい‐こう【啓行】
[名](スル) 1 先導すること。先払いをすること。 2 旅立つこと。「欧州の人交易の為に他州へ出帆せんとするや、必先英語を学んで而る後—す」〈岡三慶・今昔較〉
けい‐こく【啓告】
[名](スル)申し上げること。上申。
けい‐しょう【啓請】
法会で、読経に先だってその趣旨を申し述べ、仏・菩薩(ぼさつ)を招くこと。
けい‐じ【啓事】
天子などにものを申し上げること。また、その文書。
けい‐じ【啓示】
[名](スル) 1 よくわかるようにあらわし示すこと。「その大衆に無限の権力を—する時」〈中村訳・西国立志編〉 2 人間の力では知ることのできない宗教的真理を、神が神自身または天使など超自然的存...
けいじ‐しゅうきょう【啓示宗教】
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など、啓示に基づく宗教。啓蒙主義の時代には自然宗教に対して、特にキリスト教をさしてよばれた。