かしまし・い【囂しい/姦しい/喧しい】
[形][文]かしま・し[シク]大いに耳障りである。やかましい。かしがましい。「女三人寄れば—・い」 [派生]かしましさ[名]
かま‐びす・し【喧し/囂し】
[形ク]「かまびすしい」に同じ。「永き日のしげきの枝に—・く鳴くひよ鳥にねぶたげもなく」〈為忠集〉 [形シク]「かまびすしい」の文語形。
かま‐びすし・い【喧しい/囂しい】
[形][文]かまびす・し[シク]《古くク活用であったものが、中世初期ごろからシク活用として用いられたもの》やかましい。かしましい。「—・い蝉(せみ)の鳴き声」「世間の声があれこれと—・い」「波の...
けん【喧】
[人名用漢字] [音]ケン(漢) [訓]かまびすしい やかましい 口々にしゃべり立ててやかましい。かまびすしい。「喧嘩(けんか)・喧噪(けんそう)・喧伝・喧喧囂囂(けんけんごうごう)」
けん‐か【喧嘩/諠譁】
《が原義》 [名](スル) 言い合ったり殴り合ったりしてあらそうこと。いさかい。「—をふっかける」「—するなら外でしろ」「口—」 [名・形動]騒がしいこと。また、そのさま。「旅客人民共に群...
けんか‐かい【喧嘩買い】
好んでけんかの相手になること。特に、他人のけんかを引き受けること。江戸時代には男だてとされた。「大門際に—と出るもありけり」〈一葉・たけくらべ〉
けんか‐ごし【喧嘩腰】
すぐにもけんかを仕掛けそうに、くってかかる態度。「—で掛け合う」
けんか‐し【喧嘩師】
好んでけんかをする者。けんかを商売のようにしている無頼漢。「—ひけとる分隠し」〈浮・五人女・三〉
喧嘩(けんか)過(す)ぎての棒(ぼう)千切(ちぎ)り
けんかが終わってから棒切れを持ち出すこと。時機に遅れて効果のないことのたとえ。争い果ててのちぎり木。
けんか‐だこ【喧嘩凧】
空に揚げた凧の揚げ糸を相手の凧の糸に絡ませ、切り合う遊び。切られた方が負け。糸にガラスの粉を塗りつけたりする。長崎のハタ、浜松の大凧合戦などが有名。