よほう‐だな【四方棚】
茶道具の棚物の一。天板(てんいた)と地板(じいた)を2本柱で支えたもの。天板には薄茶器・柄杓(ひしゃく)・蓋置(ふたおき)を飾り、地板に水指(みずさし)を置く。
よ‐も【四方】
1 東西南北、また、前後左右の四つの方向。しほう。「—を見回す」「—の山々」 2 あちらこちら。また、いたる所。「美しきすみれの花束、きらきらと光りて、—に散りぼうを」〈鴎外・うたかたの記〉
よも‐の‐あらし【四方の嵐】
1 あたりを吹き荒れる嵐。 2 浮世の波風。「浅茅生(あさぢふ)の露のやどりに君を置きて—ぞしづ心なき」〈源・賢木〉
よも‐の‐うみ【四方の海】
四方(しほう)の海。四海。
よも‐の‐かみ【四方の神】
諸方の神々。多くの神々。「—たちの神楽(かぐら)の詞(ことば)をはじめて」〈十六夜日記〉
よも‐やま【四方山】
1 《「よもやも(四方八方)」の音変化か》世間。また、世間のさまざまなこと。「—の話をする」 2 四方にある山。周囲の山々。「—の茂きを見れば悲しくて鹿鳴きぬべき秋の夕暮れ」〈和泉式部集・上〉
よもやま‐ばなし【四方山話】
いろいろな話題の話。世間話。「—で暇をつぶす」
よも‐やも【四方八方/四面八面】
しほうはっぽう。諸方。「名、—に流(し)けり」〈欽明紀〉