いと‐わっぷ【糸割符】
江戸時代、生糸を輸入する特定の商人に与えた特権。また、この権利を示す証札。慶長9年(1604)堺・京都・長崎、のちに江戸・大坂を加えて5か所の商人に与えられた。白糸割符。
いなか‐しばい【田舎芝居】
1 田舎で催される素人の演劇。 2 地方の小都市や村などで、旅回りの役者が演じる芝居。江戸時代、江戸・大坂・京都の三都の役者が修業のために地方で興行した場合もいう。 3 設備が不完全で演技もへた...
いぬい‐もん【乾門】
皇居の門の一。皇居の北西にある門。坂下門の反対側にあたる。
いぬ‐じにん【犬神人】
中世、近畿地方の大社に隷属した身分の低い神人。特に京都祇園社(八坂神社)に属した者をいう。社内の清掃、祇園会の山鉾(やまぼこ)巡幸の警固、葬送・埋葬などに従事し、祇園社の本所である延暦寺の兵卒と...
いぬじま‐しょとう【犬島諸島】
岡山県南部、瀬戸内海東部にある諸島。岡山市東区の沖合2.5キロメートル前後に位置する。中心の犬島が最大で面積0.6平方キロメートル。諸島唯一の有人島。ほかに、沖鼓(おきつづみ)島・犬ノ島・地竹ノ...
いまい‐ぶね【今井船】
江戸時代、大坂と伏見の間、淀川を往来した早船。今井道伴が創始したことからこの名がある。
いまみやのしんじゅう【今宮の心中】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。正徳元年(1711)大坂竹本座初演。大坂今宮の戎(えびす)の森で、菱屋手代二郎兵衛と下女きさが心中した事件を脚色。
いもせやまおんなていきん【妹背山婦女庭訓】
浄瑠璃。時代物。五段。近松半二らの合作。明和8年(1771)大坂竹本座初演。大化の改新を背景に、大和地方の伝説を織り込んだ、雄大で幻想的な作品。「山の段(吉野川)」が有名。
いるま‐がわ【入間川】
埼玉県南部を流れる川。秩父山地妻坂峠付近に源を発し、川越市で荒川に合流。長さ65キロ。上流部は名栗(なぐり)川ともよぶ。 狂言。大名が入間川を渡る際、土地の者の入間詞(ことば)をおもしろがっ...
いれかえ‐りょうがえ【入替両替】
江戸時代、大坂で、米や砂糖などの商品やその預かり証を担保として商人に資金を貸したこと。また、それを業とした両替屋。