やば‐けい【耶馬渓】
大分県中津市を流れる山国(やまくに)川の渓谷。溶岩台地を浸食した奇岩秀峰の景勝地。本耶馬渓は青ノ洞門付近から柿坂付近までをいい、上流の奥耶馬渓、支流の羅漢寺渓・深耶馬渓・裏耶馬渓なども含めていう...
やま‐さか【山坂】
1 山と坂。山や坂。「—を踏み越える」 2 《「やまざか」とも》山の中の坂道。
やまざきよじべえねびきのかどまつ【山崎与次兵衛寿の門松】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保3年(1718)大坂竹本座初演。山崎与次兵衛と遊女吾妻の情話に、親子・夫婦の情愛や、義侠心を織り込んだ物語。寿の門松。
やましな【山科】
京都市東部の区名。東にある逢坂山峠は大津への交通の要地。天智天皇陵・坂上田村麻呂墓・勧修寺などがある。古くは「山階」とも書いた。
やましな‐ほんがんじ【山科本願寺】
京都市山科区にあった浄土真宗の本山。山号は松林山。文明10年(1478)蓮如の創建。天文元年(1532)六角定頼および日蓮宗徒による焼き打ちにあい、大坂石山へ移転。以後長く廃墟となっていたが、跡...
やまとがなありわらけいず【倭仮名在原系図】
浄瑠璃。時代物。五段。浅田一鳥らの合作。宝暦2年(1752)大坂豊竹座初演。在原行平と松風・村雨姉妹の恋物語に、惟喬(これたか)・惟仁(これひと)両親王の皇位継承争いをからめて脚色。四段目が「蘭...
やまと‐しざ【大和四座】
大和猿楽の諸座のうち、円満井(えんまんい)・坂戸(さかど)・外山(とび)・結崎(ゆうざき)の四座。のちに、それぞれ金春(こんぱる)・金剛・宝生・観世の各座となった。猿楽四座(よざ)。
やまと‐や【大和屋】
歌舞伎俳優坂東三津五郎・岩井半四郎、およびその一門の屋号。
やま‐の‐て【山の手】
1 「やまて1」に同じ。 2 都会で、高台にある町。多く住宅地になっている。東京では区部の西側の台地の区域をいう。江戸時代は本郷・小石川・牛込・四谷・赤坂・青山・麻布などの台地の地域を称し、武家...
やまのて‐やっこ【山の手奴】
近世、江戸の山の手の大名・旗本に雇われた奴。赤坂奴(あかさかやっこ)。「やっこやっこ小奴に—」〈浄・栬狩剣本地〉