かいば‐み【垣間見】
「かいまみ」に同じ。「ある人の局に行きて、—して」〈枕・四九〉
かいば・む【垣間見】
[動マ四]《「かいまむ」の音変化》「かいまみる」に同じ。「中納言の、君のしるべして、—・ませし日」〈夜の寝覚・四〉
かいま‐み【垣間見】
物のすきまからのぞき見ること。のぞきみ。
かいま‐み・ゆ【垣間見ゆ】
[動ヤ下二]《「かきまみゆ」の音変化》物のすきまから見える。「その夕暮れの折からに、—・えにし面影を」〈松の葉・二〉
かいま・みる【垣間見る】
[動マ上一][文][マ上一]《「かきまみる」の音変化》物のすきまから、こっそりとのぞき見る。また、ちらっと見る。物事のようすなどの一端をうかがう。「カーテンの間から—・みる」「大人の世界を—・みる」
かいま・む【垣間む】
[動マ四]「かいまみる」(上一)の四段化。「さて—・めば、我にはよくてみえしかど」〈大和・一四九〉
かい‐もと【垣下】
《「かきもと」の音変化》饗宴(きょうえん)のとき、正客以外の相伴(しょうばん)の人。また、その座。えんが。
かいもと‐あるじ【垣下饗】
垣下(かいもと)の座について、もてなしを受けること。「おほし—はなはだ非常に侍(はべ)りたうぶ」〈源・少女〉
かき【垣/牆/籬】
1 家や庭の区画を限るための囲いや仕切り。竹や木で作ることが多い。垣根。 2 間を隔てるもの。「心に—を巡らす」
かき‐あみ【垣網】
定置網で、魚群を本網などに導くため、水中に垣のように張る網。袖網。