えっ‐すい【越水】
[名](スル)河川の水が堤防を越えてあふれ出すこと。「—破堤」 [補説]堤防のある箇所で起こるのを「越水」、堤防のない箇所で起こるのを「溢水(いっすい)」として区別することもある。
えっ‐ぱ【越波】
暴風や高潮により、打ち寄せる波が堤防や護岸を越えること。
えつりゅう‐てい【越流堤】
河川や水路で、水量調節の目的で、堤防の一部を低くしたもの。一定水位以上になると越流させ、その水を貯水池や遊水池にたくわえる。溢流堤(いつりゅうてい)。
えんがん‐す【沿岸州】
海岸線とほぼ平行に、海を隔てて形成された堤防状の砂州(さす)。
えん‐てい【堰堤】
川水を他に引いたり、流れを緩やかにしたり、また釣り場をつくったりするために築かれる堤防。ダムより小規模。
おち‐ぼり【落(ち)掘り】
《多く「落掘」と書く》河川の氾濫や津波などが起こった際、流水が地面を浸食することによって形成されるくぼ地。堤防が決壊したところにできやすい。おちぼれ。おっぽり。
かい‐けつ【潰決】
[名](スル)堤防などが切れて水が流出すること。決壊。「積水の—し其勢の禦ぐ可からざるに至り」〈箕作麟祥・明六雑誌七〉
かご‐あらい【籠洗い】
河川の水勢の強い所に蛇籠(じゃかご)を置き、流水が堤防や川底を掘り下げるのを防ぐこと。また、その蛇籠。
かご‐だし【籠出し】
川の流れを変えたり、堤防崩れを防いだりするために、川に突き出して蛇籠(じゃかご)を並べること。また、その蛇籠。
かさ‐あげ【嵩上げ】
[名](スル) 1 堤防などを積み上げて、今までよりも高くすること。「—工事」 2 金額をさらにふやすこと。「予算を—する」