いつりゅう‐てい【溢流堤】
⇒越流堤(えつりゅうてい)
うき‐ぼうはてい【浮(き)防波堤】
港湾の内側あるいはその近くの海面・海中に、箱船やいかだ、鋼鉄・コンクリートの構造物などを係留して防波の働きをさせるもの。
えつりゅう‐てい【越流堤】
河川や水路で、水量調節の目的で、堤防の一部を低くしたもの。一定水位以上になると越流させ、その水を貯水池や遊水池にたくわえる。溢流堤(いつりゅうてい)。
えん‐てい【堰堤】
川水を他に引いたり、流れを緩やかにしたり、また釣り場をつくったりするために築かれる堤防。ダムより小規模。
かすみ‐てい【霞堤】
河川に沿って堤防をところどころ切断し、上流側の端を外側に延長して重複させたもの。洪水時にはそこから遊水池に導き、本流の水位を低下させる。
かわ‐づつみ【川堤】
川に築いた堤防。川土手。
しめきり‐てい【締(め)切り堤】
川や海の一部を堤防で区切り、水が流出入しないようにしたもの。河川の分流部を廃川にしたり、干拓地をつくったりする際などに設けられる。締め切り堤防。しめきりづつみ。
しょうは‐てい【消波堤】
海岸を守るために海岸線に沿って設けられる構造物。波のエネルギーを弱めることによって、海食崖の浸食や砂浜の後退を防ぐ。
しんげん‐づつみ【信玄堤】
武田信玄が釜無(かまなし)川・笛吹(ふえふき)川などの急流に築いた堤防。山梨県甲斐市に遺構がある。
すていし‐ぼうはてい【捨(て)石防波堤】
割り石やコンクリートブロックなどを投げ入れて積み、波の勢いを弱める堤。捨て石堤。