昔(むかし)の因果(いんが)は皿(さら)の端(はた)を回(まわ)る今(いま)の因果(いんが)は針(はり)の先(さき)を回(まわ)る
ずっと以前にしたことの報いはじっくりと時間をかけてやってくるが、たった今したばかりのことの報いはすぐに返ってくる。
むかわ・る
[動ラ四]《動詞「向(む)かう」から派生した語。向き合う位置になる意》 1 まわりまわって報いがくる。「いくほどもなく身の上に—・りにきと思へば」〈平家・二〉 2 相当する。「田を作れば、この一...
むく・う【報う/酬う】
[動ワ五(ハ四)]《「むくゆ」の音変化》「報いる」に同じ。「亡き師の恩に—・う」「—・われない一生」 [可能]むくえる
回(めぐ)る因果(いんが)
因果がめぐってくること。特に、悪業の報いがくること。
目(め)には目(め)を歯(は)には歯(は)を
受けた害に対して、同等の仕打ちをもって報いること。ハムラビ法典の言葉。旧約聖書の出エジプト記などにも見え、これを戒めたイエスの「山上の垂訓」で有名。
よう‐ほう【陽報】
はっきりとよい報いが現れること。また、その報い。「陰徳あれば—あり」
よ‐おう【余殃】
先祖の行った悪事の報いが、災いとなってその子孫に残ること。⇔余慶(よけい)。
らい‐ほう【来報】
1 来て知らせること。知らせに来ること。また、その知らせ。「—を待つ」 2 来るべき報い。あとから来る報い。
ろう‐く【労苦】
[名](スル)心身が疲れ苦しい思いをすること。苦労すること。「—に報いる」「隣の下駄職の—する光景(さま)も見える」〈藤村・家〉
我(わ)が百年(ひゃくねん)の命(いのち)を棄(す)てて公(きみ)が一日(いちじつ)の恩(おん)に報(ほう)ず
自分の一命を捨てて主君から受けた1日の恩に報いる。