すみぬり【墨塗】
狂言。大名と別れる女が水を目につけて泣くまねをするので、太郎冠者が水を墨に入れ替えると女の目の縁が真っ黒になる。
すみ‐ぬり【墨塗(り)】
1 墨を塗ること。 2 「墨付け正月」に同じ。《季 新年》
ぞうこく‐ぬり【象谷塗】
江戸末期の漆工、玉楮象谷(たまかじぞうこく)が、タイの蒟醤(キンマ)と中国の存星(ぞんせい)などの漆器を独自に消化して創始した塗り物。中塗りの上に草花などを彫刻し、青・黄・紅などの色漆をつめて研...
ため‐ぬり【溜め塗(り)】
漆塗りの一種。朱またはベンガラで漆塗りして乾燥させたあと、透漆(すきうるし)で上塗りしたもの。半透明の美しさがある。花塗り。
つう‐ず【通途/通塗】
ありふれていること。どこにでもあること。「並や—の者ならばそうはいかぬがち」〈二葉亭・浮雲〉
つがる‐ぬり【津軽塗】
弘前市を中心に産する漆器。中塗りの上に、漆に卵白やゼラチンなどをまぜ、へらや刷毛(はけ)を用いて文様を表す絞漆(しぼうるし)法で凹凸を作ったあと、各種の色漆を塗り重ね、独特の砥石(といし)で雲形...
でい‐と【泥塗】
どろまみれになること。また、どろみち。ぬかるみ。
と【塗】
[常用漢字] [音]ト(漢) [訓]ぬる まみれる 1 ぬる。「塗装・塗布・塗抹・塗料」 2 泥。泥にまみれる。「塗炭/泥塗」 3 道路。「道聴塗説」 [名のり]みち [難読]塗師(ぬし)
どう‐と【道途/道塗】
みち。道路。「—に飢凍することのないように」〈中島敦・山月記〉
なか‐ぬり【中塗(り)】
[名](スル)漆器や壁・漆喰(しっくい)などで、下塗りの次、上塗りの前に塗ること。