えん‐み【塩味】
1 料理で、塩のきかせ加減。塩加減。 2 いろいろな事情を考慮して物事を処理すること。手加減。斟酌(しんしゃく)。
えん‐や【塩冶】
海水を煮て塩をつくることと、鉱山を掘って冶金(やきん)をすること。
えんや‐はんがん【塩谷判官】
浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。浅野長矩(ながのり)に擬せられる。吉良義央(きらよしなか)をモデルとする高師直(こうのもろなお)を、殿中で刃傷(にんじょう)した罪で切腹。
えん‐よう【塩溶】
少量の塩類を溶かした低濃度の電解質溶液において、たんぱく質やアミノ酸の溶解度が著しく増加する現象。→塩析
えんよく‐ろ【塩浴炉】
鋼鉄の脱炭素と酸化を防ぎながら焼き入れなどの熱処理をする炉。ナトリウム塩類を溶解して、その中へ材料を浸して加熱する。
えん‐るい【塩類】
⇒塩(えん)
えんるい‐か【塩類化】
⇒塩類集積
えんるい‐さいぼう【塩類細胞】
硬骨魚類のえらにあり、体内の余分な塩類を能動的に排出する大型の細胞。
えんるい‐しゅうせき【塩類集積】
過剰な灌漑(かんがい)などによって耕地の土壌表面に多量の塩類が集積する現象。塩害による収量低下を招き、砂漠化の原因となる。カザフスタンや中国北東部などの乾燥地で見られる。塩類化。
えんるい‐しょうがい【塩類障害】
土壌に含まれる塩類の濃度が高くなることによって、植物の根が障害を受け、成育が不良となること。肥料に含まれる塩類の蓄積や、農地への海水の流入などによって起こる。