しお‐め【塩目】
1 塩の分量。塩加減。 2 人品。品格。「仲人が袷(あはせ)羽織も—よき」〈浄・薩摩歌〉
しお‐もの【塩物】
塩漬けにした食品。特に、塩漬けの魚類。塩引き。
しお‐もみ【塩揉み】
[名](スル)生の野菜などに塩を振りかけてもむこと。また、その食品。
しお‐や【塩屋】
1 塩を売る家。また、その人。 2 海水を煮て塩を作る小屋。「これなる海人(あま)の—に立ち寄りて」〈謡・松風〉 3 自慢する人。高慢な人。「何かあいつはきつい—だ」〈洒・売花新駅〉
しお‐やいと【塩灸】
塩を塗り、上にもぐさを置いて据える灸(きゅう)。「あとほど煙強くなりて、—を待ちかねしに」〈浮・五人女・三〉
しお‐やき【塩焼(き)】
1 魚肉などに塩を振って焼くこと。また、焼いたもの。 2 海水を煮て塩を作ること。また、それを業とする人。「—の文正と申す者にてぞはんべりける」〈伽・文正〉
しおやき‐ぎぬ【塩焼き衣】
塩を作る人が着る粗末な衣服。しおやきごろも。「須磨の海人(あま)の—のなれなばか一日(ひとひ)も君を忘れて思はむ」〈万・九四七〉
しおやき‐ごろも【塩焼き衣】
「しおやきぎぬ」に同じ。「志賀の海人(あま)の—なれぬれど恋といふものは忘れかねつも」〈万・二六二二〉
しおや‐ざき【塩屋埼】
福島県いわき市東部にある岬。高さ50メートルの海食崖で太平洋に突出している。先端には明治32年(1899)建造の灯台がある。
しおや‐とんぼ【塩屋蜻蛉】
トンボ科の昆虫。シオカラトンボに似るがやや小形。成熟した雄の腹部は青白粉に覆われる。雌は黄褐色。春から初夏にかけて平地の田や低山地の池沼にみられる。《季 秋》