かべ‐どなり【壁隣】
壁一つ隔てた隣の家や部屋。
壁(かべ)に馬(うま)を乗(の)り掛(か)・ける
だしぬけに、または強引に物事を行うことのたとえ。また、そのために当惑することのたとえ。壁に馬。
壁(かべ)に突(つ)き当(あ)た・る
それ以上進むのが困難な状況になる。仕事や考えなどが行き詰まる。壁にぶつかる。「—・ったようで、負け続ける」
壁(かべ)に塗(ぬ)られた田螺(たにし)
一生出世することができないこと。また、身動きがとれないことのたとえ。
壁(かべ)にぶつか・る
⇒壁に突き当たる
壁(かべ)に耳(みみ)あり
どこでだれが聞いているかも知れないということ。密談が漏れやすいことのたとえ。壁に耳。「—、障子に目あり」
壁(かべ)に耳(みみ)あり障子(しょうじ)に目(め)あり
隠し事をしようとしても、どこでだれが見たり聞いたりしているかわからないということ。秘密が漏れやすいことのたとえ。
かべ‐ぬり【壁塗(り)】
[名](スル)壁を塗ること。またそれを職業とする人。左官。
かべのなか【壁の中】
後藤明生の長編小説。昭和61年(1986)刊行。
壁(かべ)の中(なか)の書(ふみ)
《孔子の旧宅の壁の中から、秦の始皇帝の焚書を避けて隠しておいた書物が漢代に発見されたという「漢書」芸文志の故事から》「古文尚書」「古文孝経」などの儒学の書物。壁中書(へきちゅうしょ)。