か‐へんたい【過変態】
昆虫の変態で、幼虫の段階で著しく異なる形態に変わること。擬蛹(ぎよう)の段階を経て、さらに脱皮して蛹(さなぎ)になるツチハンミョウ類や、寄生性のネジレバネ類などに見られる。
かんぜん‐へんたい【完全変態】
昆虫が卵・幼生のほかにさなぎの段階を経てから成虫になること。チョウなどにみられる。→不完全変態
ふかんぜん‐へんたい【不完全変態】
昆虫の変態の一型。さなぎの時代を経ず、幼虫から直接成虫になるもの。トンボ・バッタ・ゴキブリなどにみられる。→完全変態
へん‐たい【変態】
[名](スル) 1 形や状態を変えること。また、その形や状態。 2 普通の状態と違うこと。異常な、または病的な状態。「お品は身体に—を来したことを」〈長塚・土〉 3 《「変態性欲」の略》性的倒錯...
マルテンサイト‐へんたい【マルテンサイト変態】
原子相互の配置関係は変化せず、結晶格子が剪断(せんだん)変形することによって新しい結晶構造になること。各原子は拡散しないため、無拡散変態ともいう。 [補説]形状記憶合金はマルテンサイト変態が加熱...
みずのへんたい【水の変態】
宮城道雄の箏曲。1902年作曲。小学校の教科書に書かれた気象に関する一節に着想を得て作曲された。いわゆる新傾向の作品の一つに数えられる。
むかくさん‐へんたい【無拡散変態】
⇒マルテンサイト変態
む‐へんたい【無変態】
昆虫の変態の一型。成長の過程でほとんど形態が変化せず、脱皮を繰り返すことで大きくなる。シミ・イシノミなどにみられる。→完全変態 →不完全変態