ゆう‐だち【夕立】
1 夏の午後に降る激しいにわか雨。雷を伴うことが多い。白雨(はくう)。《季 夏》「—や草葉を掴(つか)むむら雀/蕪村」 2 夕方になって、風・雲・波などの起こり立つこと。「—の風にわかれて行く雲...
ゆうだち‐ぐも【夕立雲】
夕立の降るときに出る雲。積乱雲。
夕立(ゆうだち)は馬(うま)の背(せ)を分(わ)ける
夕立は、馬の背の一方では降り、他方では降らないことがある。夕立の降り方が局地的であることのたとえ。
ゆう‐だ・つ【夕立つ】
[動タ四] 1 夕方、風・雲・波などが起こり立つ。「かきくもり—・つ波の荒ければうきたる舟ぞしづ心なき」〈新古今・羇旅〉 2 夕立が降る。「朝露に濡れにし袖を乾(ほ)すほどにやがて—・つわが袂か...
ゆう‐ちどり【夕千鳥】
夕べの千鳥。夕べに飛び立つ千鳥。《季 冬》
ゆう‐つ‐かた【夕つ方】
《「つ」は「の」の意の格助詞》「ゆうがた」に同じ。「この—内裏(うち)よりもろともにまかで給ひける」〈源・末摘花〉
ゆう‐ずつ【夕星/長庚】
⇒ゆうつづ
ゆう‐つづ【夕星/長庚】
《古くは「ゆうづつ」とも》夕方、西の空に見える金星。宵の明星(みょうじょう)。「—も通ふ天道(あまぢ)をいつまでか仰ぎて待たむ月人をとこ」〈万・二〇一〇〉
ゆうつづ‐の【長庚の/夕星の】
[枕]金星が宵の明星として西に見えるところから「夕べ」に、また、明けの明星として東にも現れるところから「か行きかく行き」にかかる。「—夕(ゆふへ)になれば」〈万・九〇四〉 「思ひしなえて—か行き...
ゆう‐つゆ【夕露】
夕方におく露。《季 秋》