かりがね‐そう【雁草】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。茎・葉には悪臭がある。葉は広卵形。秋、紫色の花が咲き、花は筒形で先端が唇状に大きく開き、しべが湾曲して長く突き出す。ほかけそう。
かり‐やす【刈安/青茅】
1 イネ科の多年草。山地に群生し、高さ約1メートル。葉は広線形。秋、茎の頂に枝分かれした穂を出す。古くから黄色染料に使用。近江刈安。《季 秋》 2 コブナグサの別名。八丈刈安。 3 「刈安染め」の略。
かる‐かや【刈萱/刈茅】
1 イネ科の多年草、オガルカヤとメガルカヤの総称。ススキに似る。根をたわしやはけなどの材料とする。《季 秋》「野路の雨—独りありのままに/暁台」 2 《刈り取った草の意》屋根を葺(ふ)くために刈...
かわごけ‐そう【川苔草】
カワゴケソウ科の多年草。山間の急流中の岩面に生え、根は濃緑色の葉状で、羽状に分枝して固着する。茎は短く、葉は針状で束生する。冬、淡紅色の小花をつける。鹿児島県に分布。
かわ‐みどり【藿香】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。全体に香りが強い。茎は四角柱、葉は心臓形で縁にぎざぎざがある。8〜10月、花穂を出して唇形の紫色の小花をつける。漢方で葉を乾燥したものを藿香(かっこ...
かわら‐さいこ【河原柴胡】
バラ科の多年草。海辺や河原の砂地に生え、高さ30〜50センチ。茎に長い毛がある。葉は羽状複葉で、小葉はさらに羽状に切れ込み、裏面に白い毛がある。夏、黄色の5弁花を開く。
かわら‐すげ【河原菅】
カヤツリグサ科の多年草。草原などに生え、高さ20〜40センチ。葉は線形。夏、緑色の花穂をつけ、頂のものは雄花、その他は雌花。たにすげ。
かわら‐にんじん【河原人参】
キク科の多年草。砂地や荒れ地にみられ、葉はニンジンの葉に似る。地上部を漢方で青蒿(せいこう)といい、熱病・皮膚病に用いる。中国から薬用に輸入したものが帰化したという。
かわら‐ははこ【河原母子】
キク科の多年草。河原の砂地に生える。高さ30〜50センチ。葉は細く、裏面に白毛が多い。夏、白色の苞(ほう)をもつ黄色の小花をつける。かわらほうこ。
かわら‐まつば【河原松葉】
アカネ科の多年草。草地に生え、高さ約60センチ。茎は四角柱。葉は針状。夏、多数の白い小花を円錐状につける。