やま【夜摩】
《(梵)Yāmaの音写》ヒンズー教の神。赤目、黒光りする肌で、黄衣を着て縄を手に、人体から霊魂を力任せに引き抜き去るという。死に神よりも懲悪的性格が強い。仏教でいう閻魔(えんま)王の原形と考えられる。
やま‐てん【夜摩天】
仏語。六欲天の第三。忉利(とうり)天の上方にあり、天人は五欲の楽を受ける。寿命は2000年で、その一昼夜は人間界の200年にあたる。炎天。
やもう‐しょう【夜盲症】
薄暗くなると物が見えにくくなる状態。網膜にある桿状体(かんじょうたい)の機能障害によって暗順応に遅延が起こるもの。ビタミンA欠乏や網膜色素変性症などでみられる。鳥目(とりめ)。
や‐ゆう【夜遊】
夜、遊び歩くこと。夜間の遊宴。「—の人は尋ね来って把(と)らむとす」〈和漢朗詠・上〉
や‐らい【夜来】
昨夜来。また、数夜このかた。「—の雨もあがった」
や‐ろう【夜漏】
夜の時刻をはかる水時計。転じて、夜の時刻。「ここに—三更にして、狐の声聞こゆ」〈万・三八二四・左注〉
やろう【夜郎】
中国漢代に、西南地方、現在の貴州省の西境にいた異民族。西南夷の一。武帝に平定されて漢の郡県に編入された。
やろう‐じだい【夜郎自大】
[名・形動]《「史記」西南夷伝にみえる話で、昔、夜郎が漢の強大さを知らずに自分の勢力を誇ったところから》自分の力量を知らずにいばること。また、そのさま。夜郎大。「—な振る舞い」 [補説]「野郎自...
や‐わ【夜話】
1 夜間にする談話。よばなし。また、それを書き記した本。 2 気軽に聞ける話。また、そのような内容の本。「歴史—」 3 禅宗で、夜に修行上の訓話をすること。
ゆ‐とこ【夜床】
「よどこ」の上代東国方言。「筑波嶺(つくはね)のさ百合(ゆる)の花の—にもかなしけ妹そ昼もかなしけ」〈万・四三六九〉