くう‐や【空夜】
静かな夜。さびしい夜。「深更—閑(しづ)かにして、旅寝の床の草枕」〈平家・七〉
ぐしゃのよる【愚者の夜】
青野聡の小説。放浪の末帰国した日本人男性が、結婚したオランダ人女性の奔放さに翻弄される姿を描く。昭和54年(1979)発表。同年、第81回芥川賞受賞。
げつ‐や【月夜】
つきよ。
ゲルマニウムのよる【ゲルマニウムの夜】
花村万月の短編小説。若者の暴力と性の衝動を描く。平成10年(1998)発表。同年、第119回芥川賞受賞。平成17年(2005)映画化。
こう‐や【甲夜】
五夜(ごや)の一。およそ今の午後7時または8時から2時間をいう。戌(いぬ)の刻。初更(しょこう)。
こっきょうのよる【国境の夜】
秋田雨雀の戯曲。大正9年(1920)、雑誌「新小説」に発表。4幕。翌大正10年(1921)に初演。
こん‐や【今夜】
今日の夜。いま過ごしている夜。今晩。こよい。「—伺います」
ご‐や【五夜】
1 一夜を五つに分けた呼び方。甲夜(初更、午後7時から9時)、乙夜(いつや)(二更、午後9時から11時)、丙夜(三更、午後11時から午前1時)、丁夜(四更、午前1時から3時)、戊夜(ぼや)(五更...
ご‐や【午夜】
夜の12時。真夜中。夜半。「—の時計ほがらかに鳴りて」〈鴎外・文づかひ〉
ご‐や【後夜】
六時の一。寅(とら)の刻。夜半から夜明け前のころ。現在の午前4時ごろ。また、その時に行う勤行(ごんぎょう)。夜明け前の勤行。「—など果てて、少しうちやすみたる寝耳に」〈枕・一二〇〉