あま‐と・ぶ【天飛ぶ】
[動バ四]大空を飛ぶ。「ひさかたの—・ぶ雲にありてしか君をあひ見む落つる日なしに」〈万・二六七六〉
あまとぶ‐や【天飛ぶや】
[枕] 1 空を飛ぶ雁の意から「かり」、また地名の「かる」にかかる。「—軽(かる)の路(みち)は」〈万・二〇七〉 2 うち振る領巾(ひれ)が空飛ぶ雲に似るところから、「ひれ」にかかる。「ひさかた...
あま‐の【天の】
[連語] 1 天(てん)の。 2 高天原(たかまがはら)の。 3 神聖な。 [補説]「あめの」よりも古く、熟合度が高いが、語によっては「あめの」と読まれるものもある。→天(あめ)の
あまの【天野】
大阪府河内長野市の地名。天野山金剛寺がある。
あまの【天野】
姓氏の一。 [補説]「天野」姓の人物天野信景(あまのさだかげ)天野宗歩(あまのそうほ)天野貞祐(あまのていゆう)天野浩(あまのひろし)
あま‐の‐いのち【天の命】
天から授かった大切な命。「さてもさても危ない目に逢うた、—を拾うた」〈謡・夜討曽我〉 [補説]「天命(てんめい)」を訓読みにした語か。
あま‐の‐いわと【天の岩戸/天の磐戸】
天の岩屋の堅固な戸。高天原の入り口にあったという。天の岩屋戸。「—を引き開け天(あめ)の八重雲を排分(おしわ)け」〈神代紀・下〉
あまのいわとわけ‐の‐かみ【天石門別神】
日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れた天の岩戸を神格化した神。または、岩戸の守護神。櫛石窓(くしいわまど)の神。豊石窓(とよいわまど)の神。
あま‐の‐いわふね【天の岩船/天の磐船】
1 日本神話で、空中を飛ぶ石の船。 2 天の川に浮かぶという空想上の船。
あま‐の‐いわや【天の岩屋】
高天原にあったという岩室。天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴な行いに怒り、こもったとされる。「—に入りまして、磐戸(いはと)を閉(さ)してこもりましぬ」〈神代...