たち【太刀/大刀】
《「断ち」の意》 1 長大な刀剣の総称。短小の「かたな」に対していう。 2 刃を下に向けて腰につり下げる長大な刀剣。刃を上に向けて帯にさす「かたな」に対していう。 [補説]本来は平安中期ごろまで...
たち‐うお【太刀魚】
スズキ目タチウオ科の海水魚。全長約1.5メートル。体は細長く側扁が著しい。尾端は糸状。歯は鋭い。体表はうろこがなくてグアニンで覆われ、銀白色。海中では頭を上にして、直立している。世界の暖海に分布...
たち‐うち【太刀打ち】
[名](スル) 1 太刀で打ち合ってたたかうこと。 2 まともに張り合って競争すること。多く、あとに打消しの語を伴う。「若さには—できない」「まともに—してはかなわない」 3 槍の口金から血溜ま...
たち‐おと【太刀音】
太刀で物を切ったり、太刀を打ち合ったりする音。
たち‐おどり【太刀踊(り)】
高知県を中心に分布する民俗芸能。普通は20人ほどの若者が二人一組になって、太刀または太刀花(両端に紙花をつけた棒)を打ち合わせながら踊る。花取り踊り。
たち‐おりがみ【太刀折(り)紙】
1 太刀に添える鑑定書。→折り紙 2 太刀や馬を贈るときの目録にした折り紙。
たち‐かけ【太刀懸(け)】
1 太刀をかけること。また、その台。 2 「太刀懸の草摺(くさずり)」の略。
たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】
⇒射向(いむけ)の草摺
たち‐かげ【太刀影】
1 太刀のひらめく光。「夕日脚の事なれば、—の障子にすきて見えければ」〈曽我・六〉 2 太刀のおかげ。武功のおかげ。「御—を以て、信州更級(さらしな)へ帰参申したし」〈甲陽軍鑑・二八〉
たち‐かぜ【太刀風】
1 刀を振る勢いで起きる風。 2 激しく太刀を振るって戦うありさま。「筑前守の—に驚き、草木もなびき従ひ」〈武家名目抄〉