たゆう‐かい【大夫買ひ】
大夫職の遊女を買うこと。また単に、遊女を買うこと。また、その人。傾城(けいせい)買い。「道通りが左近殿を—と言うたげな」〈浄・阿波鳴渡〉
たゆう‐かのこ【大夫鹿の子】
型を使って染め出した鹿の子模様。江戸時代、貞享(1684〜1688)のころ、京都の藤屋善右衛門が染め始めたという。だいうかのこ。
たゆう‐ぐるい【大夫狂ひ】
遊女買いに夢中になること。傾城(けいせい)狂い。「今日からは—」〈浄・博多小女郎〉
たゆう‐ご【大夫子】
将来、立女形(たておやま)となるべき素質のある歌舞伎の年少俳優。たゆうこ。「容貌(かたち)も人にすぐれて—にもなるべきものと思ひしに」〈浮・胸算用・四〉
たゆう‐しょく【大夫職】
大夫の位の遊女。最高級の遊女。
たゆう‐だな【太夫棚】
江戸時代の劇場で、浄瑠璃の太夫と三味線弾きが座って、浄瑠璃を演奏した所。床(ゆか)。
たゆう‐もと【太夫元】
演劇・演芸などの興行責任者。本来は役者全体を監督する者をいった。江戸では座元が兼ねた。
た‐ろう【太郎】
1 長男。また、長男に多くつけられる名。「一姫二—」 2 最初のもの、最大のもの、最高のものをさす語。地名や名詞に添えて用いる。「坂東—(=利根川)」「丹波—(=夕立ち雲)」
たろう‐かじゃ【太郎冠者】
狂言の役柄の一。大名・主に対する従者・召し使いとして登場する人物。主人より主要な役回りに立つことも多い。
たろう‐づき【太郎月】
1月の異称。《季 春》