や‐すみ【八隅】
《枕詞「やすみしし」の「やすみ」を、万葉集で「八隅」と表記したものがあるところから》天皇の統治する国の四方八方のすみずみ。「天の下—の中にひとりますしまの大君万代までに」〈夫木・三六〉
やす‐やす【安安】
［副］安楽なさま。平穏なさま。「ただ—と楽寝がさせて貰いたい」〈漱石・坑夫〉
やって‐い・く【遣って行く】
［動カ五（四）］ １ 仕事や付き合いを続ける。「夫婦仲よく—・く」 ２ 生活などを維持する。「仕送りなしで—・く」「店を一人で—・く」
や‐づま【屋端】
軒先。軒端。「見渡せば葺(ふ)かぬ—もなかりけり淀野の沼に引ける菖蒲を」〈夫木・二四〉
や‐ど【宿／屋戸】
《「屋の処(と)」の意か。または「屋の戸」「屋の外(と)」の意か》 １ 家。すみか。「埴生(はにゅう)の—」 ２ 《「やどり」との混同から》旅先で一時的に泊まる家。また、宿屋。「今日の—を決める...
やど‐ぐるま【宿車】
車宿で客の依頼を待つ人力車。また、その車夫。
やどやのおんなしゅじん【宿屋の女主人】
《原題、(イタリア)La locandiera》ゴルドーニによる戯曲。3幕の喜劇。1753年初演。美人でしっかり者の宿屋の女主人が、言い寄る宿泊客たちをあしらいながら、最後は忠実な番頭を夫に選ぶ...
やど‐ろく【宿六】
《「宿のろくでなし」の意》 １ 妻が自分の夫を卑しめたり、親愛の意を込めたりしていう語。「うちの—」 ２ 宿の主人。亭主。「なんでもここの—めが」〈滑・続膝栗毛・三〉
やなか‐れいえん【谷中霊園】
東京都台東区にある都立霊園。旧称、谷中墓地。明治7年（1874）の開園。面積は約10万平方メートル。徳川慶喜・横山大観・渋沢栄一・鳩山一郎・長谷川一夫ら著名人の墓が多い。
やにっ‐こ・い【脂っこい】
［形］《「やにこい」の音変化》 １ 「やにこい1」に同じ。「—・いたき木」 ２ 「やにこい2」に同じ。「—・い目つき」 ３ 「やにこい3」に同じ。「そんな—・い身体で何が勤まるものかと」〈漱石・坑夫〉
