あい‐おい【相老】
《「相生(あいおい)」の「生い」に「老い」の意を掛けた語》夫婦が仲よく連れ添って長命であること。
あいおい‐の‐まつ【相生の松】
雄松と雌松の幹が途中で合わさったもの。夫婦の契りの深さにたとえる。兵庫県高砂市の高砂神社のものが有名。
あい‐ぐ・す【相具す】
[動サ変] 1 連れていく。伴う。「我をいざなひて—・して、いづくとも覚えぬ所に行きしに」〈今昔・三一・九〉 2 夫婦になる。連れ添う。「宰相殿と申す女房に—・して」〈平家・四〉
あいさい‐か【愛妻家】
妻を人一倍大事にする夫。→恐妻家
あい‐じゃみせん【相三味線/合三味線】
浄瑠璃・長唄などで、ある一人の太夫や唄方(うたかた)といつも組んで演奏する三味線奏者。あいさみせん。
愛
1〔かわいがり慈しむ気持ち〕love ((for));〔持続的で穏やかな〕affection ((for, toward))母の子への愛a mother's love [affection] f...
合縁奇縁
a relationship determined by a happy twist of fate夫婦の仲は合縁奇縁Heaven only knows what married couples...
愛人
a lover(▼単数のときは通常,男性(情夫)を指す.相愛のカップルはlovers.詩・歌詞・古い文学を別として,現在はいずれも深い関係の場合に用いる);〔めかけ〕a mistress;〔恋人...
揚がる
1〔空中に高く上る〕夜空に花火が揚がったFireworks were set off in the night sky.たくさんの凧たこが揚がっているThere are many kites f...
諦める
〔運命などに甘んじる〕resign [reconcile] oneself ((to)),be resigned [reconciled] ((to));〔断念する〕abandon, give ...
おくさん【奥さん】
[共通する意味] ★他人の妻をいう尊敬語。[使い方]〔奥様〕▽奥様はご在宅でしょうか▽奥様、お久しぶりですね〔奥さん〕▽奥さんにもよろしく▽奥さん、今日はみかんが安いよ〔夫人〕▽夫人を同伴して出...
ふさい【夫妻】
[共通する意味] ★結婚している一組みの男女。[英] husband and wife[使い方]〔夫婦〕▽夫婦そろって長生きする▽似た者夫婦〔夫妻〕▽社長ご夫妻に仲人を頼む[使い分け] 「夫妻」...
ふじん【夫人】
[共通する意味] ★他人の妻をいう尊敬語。[使い方]〔奥様〕▽奥様はご在宅でしょうか▽奥様、お久しぶりですね〔奥さん〕▽奥さんにもよろしく▽奥さん、今日はみかんが安いよ〔夫人〕▽夫人を同伴して出...
おくさま【奥様】
[共通する意味] ★他人の妻をいう尊敬語。[使い方]〔奥様〕▽奥様はご在宅でしょうか▽奥様、お久しぶりですね〔奥さん〕▽奥さんにもよろしく▽奥さん、今日はみかんが安いよ〔夫人〕▽夫人を同伴して出...
ふうふ【夫婦】
[共通する意味] ★結婚している一組みの男女。[英] husband and wife[使い方]〔夫婦〕▽夫婦そろって長生きする▽似た者夫婦〔夫妻〕▽社長ご夫妻に仲人を頼む[使い分け] 「夫妻」...
あいべつりく【愛別離苦】
親愛な者と別れるつらさ。親子・夫婦など、愛する人と生別または死別する苦痛や悲しみ。仏教でいう、八苦()の一つ。
えんおうのちぎり【鴛鴦之契】
オシドリのように一生なかむつまじく連れ添うという夫婦の契り。夫婦のきずながきわめて強いことのたとえ。夫婦仲がよいことの形容。
かいろうどうけつ【偕老同穴】
夫婦が仲むつまじく添い遂げること。夫婦の契りがかたく仲むつまじいたとえ。夫婦がともにむつまじく年を重ね、死後は同じ墓に葬られる意から。▽「偕」はともにの意。「穴」は墓の穴の意。
ぎょふのり【漁夫之利】
両者が争っているすきに、第三者が骨を折らずにその利益を横取りするたとえ。▽「漁夫」は漁師。「夫」は「父」とも書く。
にっきょげっしょ【日居月諸】
君臣、君主とその夫人、父と母などのたとえ。また、月日が流れ去ること。▽「居」「諸」はともに句末に置いて語調を整える字。「日よ月よ」と呼び掛けている。「日」と「月」は、ともに天に輝き下界を照らしていることから、君主と夫人にたとえられる。のち、日付の月日の意味をもたせるようになった。一般に「日ひや月つきや」と訓読を用いる。
いとう‐さちお【伊藤左千夫】
[1864〜1913]歌人・小説家。千葉の生まれ。本名、幸次郎。正岡子規に師事し、師の没後は根岸派を継承、「馬酔木(あしび)」「アララギ」を主宰。門下に斎藤茂吉・島木赤彦などがいる。歌集「左千夫...
ジョリオ‐キュリー【Joliot-Curie】
(Jean Frédéric 〜)[1900〜1958]フランスの物理学者。パリ出身。キュリー夫妻の長女イレーヌと結婚し、協力して研究を進め、ポロニウムのα(アルファ)線を用いて人工放射能を発...
せいし【西施】
中国、春秋時代の越の美女。呉に敗れた越王勾践(こうせん)から呉王夫差に献上され、寵愛(ちょうあい)を受けた。夫差が彼女の美しさにおぼれている間に呉は越に滅ぼされた。
たちばな‐あけみ【橘曙覧】
[1812〜1868]江戸末期の歌人・国学者。越前の人。姓は井手とも。号、志濃夫廼舎(しのぶのや)。田中大秀に国学を学び、「独楽吟(どくらくぎん)」など清新で自由な歌風を生んだ。家集「志濃夫廼舎...
とよざわ‐だんぺい【豊沢団平】
[1828〜1898]義太夫節の三味線方。2世。播磨(はりま)の人。本名。加古仁兵衛。豊沢広助に師事。名人といわれ、明治期義太夫節の代表的太夫を育てた。「壺坂霊験記」などを作曲。
胃と大腸の病気(胃がん/急性胃炎/胃潰瘍/大腸ポリープ/結腸がん/虫垂炎/直腸がん)
胃と大腸の内側は表面を粘膜で覆われていますが、異変には非常にデリケートにできています。 そのため、胃は暴飲暴食などの刺激で胃粘膜が傷つきやすく、病的な変化をおこすと、痛みが生じたり、胸やけや吐き気など不快な症状が現れます。また、大腸は腹痛をはじめ、下痢や便秘、お腹が張った感じ、下血(血便)などの症状が現れます。 しかし、胃、大腸ともにがんやポリープなどができた場合、早期には自覚症状が現れにくく、病気を進行させてしまう恐れがあります。普段、異変を感じないからといって、胃や腸が丈夫だと過信はせずに定期的に検診を受けるよう心がけましょう。 胃壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増殖を繰り返すのが胃がんです。 がんは、はじめは30~60μm(1μmは1000分の1mm)の大きさから出発し、5㎜程度の大きさになったころから発見が可能になります。 がんは胃壁の外に向かって、粘膜下層、筋層、漿膜下層(しょうまくかそう)、漿膜へと徐々に深く広がり始めます。がんの深さが粘膜下層までのものを「早期胃がん」、粘膜下層を超えて筋層より深くに及ぶものを「進行胃がん」といいます。 早期胃がんは、診断・治療上の必要から、その病変部の表面の形状によって隆起型、表面隆起型、表面陥凹(かんおう)型、陥凹型に分類されます。 早期胃がんに特有の症状はありません(多くの場合、無症状です)。胸やけやげっぷ、食欲不振など胃炎とよく似た症状がでるケースもありますが、これは粘膜の炎症に関係したものです。 暴飲暴食や香辛料など刺激の強い食品、薬、ストレスなどが原因で胃粘膜に急性の炎症がおきた状態です。主な症状はみぞおちの下辺りの痛み、吐き気や嘔吐ですが、時に吐血・下血(血便)がみられます。 ストレスなどが原因で胃の粘膜がただれ、深い欠損が生じた状態です。重症になると胃壁に穴があく(穿孔(せんこう))こともあります。みぞおちの下辺りの痛み(食後1~2時間に増強)、胸やけ、げっぷなどが典型的な症状で、吐血・下血がみられることもあります。 結腸に発生するがんで、発生部位により右側結腸がん(上行結腸がん)、左側結腸がん(下行結腸がん、S状結腸がん)と呼ばれます。とくにS状結腸にはがんができやすく、直腸がんと合わせて大腸がん全体の約7割を占めます。 多くの場合、初期には無症状です。この部位にある内容物(便)は液状であり、比較的腸管が太いため、がんができても閉塞することはあまりありません。ただし、進行すると右下腹部のしこり、便秘や下痢、黒色便、貧血などの症状がみられます。 初期症状は下血(血便あるいは血液と粘液が混じった粘血便)です。この部位にある内容物(便)は固形で腸管も細いため、がんができると狭くなったり閉塞することがよくあります。そうなると便秘と下痢を繰り返したり、腹痛がしたり、便とガスが出なくなったりします。 盲腸の下にある腸管の一部・虫垂が細菌やウイルスに感染して炎症をおこし、化膿した状態です。主な症状は腹痛(初期にみぞおちやへその辺りから痛みだし、右下腹部へと移動)、吐き気、嘔吐です。炎症が進むにつれ、37~38℃の発熱がみられます。 大腸の粘膜から発生する隆起した突出物(腫瘤)を大腸ポリープといいます。 大腸ポリープは、がん化することはない"非腫瘍性ポリープ"とがん化する"腫瘍性ポリープ"に大別されます。 非腫瘍性ポリープには、若年性ポリープ(幼児、小児の直腸にできる)、炎症性ポリープ(大腸炎が治る過程でできる)、過形成ポリープ(高齢者の直腸にできる)があります。 腫瘍性ポリープは腺腫ともいいます。大腸ポリープの約8割は腺腫です。腺腫のほとんどが1cm以下の大きさですが、2cm以上に成長するとがん化の可能性が高くなります。大腸がんの多くはこの腺腫から発生すると考えられています。 大腸ポリープの形状は、茎のあるものや扁平なものまでさまざまです。加齢とともに増加する病気で、多くは無症状ですが、まれに下血がみられます。 大腸の終末部・直腸にできるがんです。固形状になった便が病変部を刺激するため、早期に下血(血便、粘血便)がみられることがよくあります。がんが大きくなって腸管を詰まらせると便秘と下痢を繰り返したり、排出された便が普段より細くなります。また、がんがあるため、排便しても腸に便が残っている感じがします。
筋肉のはたらき
細い筋原線維が集まって、一つの集合体となったものを筋線維(筋細胞)といいます。さらに、その筋線維の束の集まりが筋肉です。 筋原線維のなかには、たんぱく質の細い線維と、太い線維が対に並んでいます。骨格筋は脳からの指令を受けた運動神経のはたらきにより、互いに引き合ったり、離れたりします。この収縮と弛緩の繰り返しにより、からだや臓器を動かしているのです。 骨格筋は中枢神経、心筋・平滑筋は自律神経からの指令で動いています。 骨格筋は自分の意思で動かせる随意筋です。 骨格筋の重量は、成人男性では体重の約3分の1を占めています。その主成分はたんぱく質で、ミオシンという太い線維と、アクチンという細い線維の2種類から成り立っています。 骨格筋には、収縮する速さにより「遅筋」と「速筋」があります。 遅筋は、酸素を運ぶ赤いたんぱく質を多く含み、からだの深層部で持続的な運動をします。 一方、速筋は、赤い色のたんぱく質が少なく、からだの表面に近い部分で、瞬発的な運動を担います。 また、2つの筋では、収縮をおこす分子(ミオシン)の種類が異なることがわかっています。 心筋は、心臓を形づくり動かす筋肉です。筋線維が結びついた構造をしています。 自らの意思で動かすことはできない不随意筋であり、自律神経やホルモンによってコントロールされています。 心臓は血液の入口となる「心房」と出口の「心室」から成り立っています。心室には右心室と左心室があります。そのうち左心室の心筋は、全身に血液を送り出す役割があるため、肺に送り出す右心室の3倍の厚さがあるなど、とくに強い力に耐えられる構造になっています。 心筋が休むことなく心臓を動かすことで、私たちの生命は維持されています。こうした理由から、心筋は、全身のなかでもっとも丈夫な筋肉といえます。 平滑筋は、心臓以外の内臓や血管の外壁となり、それらを動かすための筋肉です。短く細い紡錘形の筋線維から形成されています。 内臓の多くは内腔側から「輪走筋」、「縦走筋」の2層の平滑筋がついて、その外側を「漿膜」が覆う構造になっています。 「心筋」と同じく、私たちが自らの意思で動かすことのできない不随意筋であり、自律神経やホルモンによってコントロールされています。
食道のはたらき・食道の構造
食道は、のどと胃をつなぐ細長い管状の器官です。胃や腸などと同じ消化器官の一つですが、消化の機能はなく、食べ物を胃へと運ぶための輸送路として働いています。 食道の長さは成人で25㎝~30㎝ほどあり、長径約2㎝、短径約1㎝の楕円形をしています。ふだん食道は前後につぶれて閉じており、食べ物が通るときにだけ、大きく広がります。 食べ物は、液体で1秒~10秒、固形物で30秒~60秒ほどで、食道を通過していきます。 食道は3つのセクションに分けられます。のどから鎖骨の辺りまでが「頸部食道」。「胸部食道」は最も長く、大動脈、気管支、心臓など重要な器官と隣り合っています。そして、横隔膜から食道・胃接合部(噴門部)までの最も短い部分が「腹部食道」です。 また、食道には生理的狭窄といって、もともとくびれて狭くなっている部分が3カ所あります。食道の入り口部分の「第1狭窄部」。「第2狭窄部」は気管支が交差する部分。「第3狭窄部」は、胃液が逆流しないよう狭くなっています。 これら狭窄部にはがんができやすく、"食べ物がつかえる"などの違和感がある場合は要注意です。 食道の壁は厚さが約4mm。一番内側は「粘膜」で覆われています。この粘膜は、食べ物が通過しやすいよう、また食道が食べ物で傷つかないよう丈夫で滑らかな「重層扁平上皮細胞」という組織でつくられています。 粘膜の外には、「粘膜筋板」という薄い筋肉の層があり、その外は「粘膜下層」といいます。 粘膜下層のさらに外には、「輪状筋」と「縦走筋」からなる固有筋層があり、食道の蠕動運動を担っているのがこれら筋肉の層です。そして、いちばん外側は「外膜」という膜状の結合組織で覆われています。