こい‐にょうぼう【恋女房】
恋しあって結婚した妻。結婚後も深く愛している妻。こいづま。
しだし‐にょうぼう【仕出し女房】
装いに工夫を凝らした、おしゃれな女性。仕出し女。「目にとまる物には今時の—」〈浮・俗つれづれ〉
じだいやのにょうぼう【時代屋の女房】
村松友視の小説。骨董屋「時代屋」の主人である独身男と、そこにやってきた娘との人情話。昭和57年(1982)発表。同年、第87回直木賞受賞。昭和58年(1983)、森崎東監督により映画化。平成18...
じょうろう‐にょうぼう【上﨟女房】
身分の高い女官。御匣殿(みくしげどの)、尚侍(ないしのかみ)、二位・三位の典侍(ないしのすけ)、また、大臣の娘または孫娘で禁色(きんじき)を許された女房など。
せわ‐にょうぼう【世話女房】
1 こまめに夫の面倒をみて、家庭内をうまく切りまわす妻。また、家事に苦労して所帯じみた妻。 2 歌舞伎で、世話場に登場する女房。また、その役。
ちいん‐にょうぼう【知音女房】
好きで一緒になった女房。恋女房。「そりゃわしが—ぢゃわいな」〈滑・膝栗毛・八〉
つる‐にょうぼう【鶴女房】
異類婚姻譚の一。男に命を助けられた鶴が報恩のために嫁に来て、自分の羽で美しい布を織るが、やがて正体を見破られて去るという物語。羽衣伝説と同系のものとされる。
なま‐にょうぼう【生女房】
宮仕えにまだなれていない女房。新参で未熟な女房。青女房。「ある人のもとに—のありけるが」〈宇治拾遺・五〉
にゅう‐ぼう【女房】
「にょうぼう」に同じ。「三十余人の—たちを始めとして」〈仮・恨の介・上〉 [補説]「にゅうぼう」と書いて「にょうぼう」の発音を表したもの。
にょう‐ぼ【女房】
「にょうぼう」の音変化。