にょう‐ぼう【女房】
《2が原義》 1 妻のこと。多く、夫が自分の妻をさしていう。にょうぼ。「—に頭があがらない」「恋—」「世話—」 2 女官の部屋。また、朝廷に仕える女官で、一人住みの部屋を与えられた者。出身の階級...
ぬかみそ‐にょうぼう【糠味噌女房】
家事に追われ所帯じみてしまった妻。また、自分の妻をへりくだっていう語。
ひっこし‐にょうぼう【引っ越し女房】
他の土地で披露をすませて引っ越してきたかのようによそおって、新所帯を持つ妻。「夜船でこっそり木更津へ、—に連れて行かうと」〈伎・八幡祭小望月賑〉
マダムとにょうぼう【マダムと女房】
五所平之助監督による映画の題名。昭和6年(1931)公開。日本初の本格的なトーキー映画。出演、渡辺篤、田中絹代ほか。第8回キネマ旬報ベストテンの日本映画ベストワン作品。
まち‐にょうぼう【町女房】
町家の女性。町方の女性。素人(しろうと)女。「気のつくこと、—はまたあるまじき粋(すい)さまなり」〈浮・五人女・一〉
わ‐にょうぼう【我女房/和女房】
[代]二人称の人代名詞。女性に向かって親愛の気持ちをこめて用いる語。「まことにや、—の歎きをとぶらはぬと恨み給ふなるは」〈沙石集・三〉