ほうしがはは【法師ヶ母】
狂言。亭主が酒に酔った勢いで女房を離縁するが、女房は実家へ帰る途中に、「法師(子供)が母恋しや」と狂乱の体の夫と会い、よりを戻す。
ほし‐あ・げる【干(し)上げる/乾し上げる】
[動ガ下一][文]ほしあ・ぐ[ガ下二] 1 乾かして水分をすっかりなくす。「天日で—・げる」 2 食物や生活費を与えずに飢えさせる。「国の女房や子供を—・げて置いて」〈鴎外・雁〉 3 飲みつくす...
ほそ‐どの【細殿】
1 殿舎の廂(ひさし)の間(ま)で、細長いもの。仕切りをして、女房などの居室として使用した。 2 殿舎から殿舎へ渡る廊。渡り廊下。
ほそ‐もの【細物】
1 細い物。 2 素麺(そうめん)をいう女房詞。 3 細身の太刀。 4 黄金(こがね)。金銭。「路銭ほど—を持って参った」〈虎明狂・磁石〉 5 細糸で織った布。「紅の—なる羅絹(うすぎぬ)の袖ほ...
ほ‐もじ【ほ文字】
「干(ほ)し飯(いい)」をいう女房詞。
哺(ほ)を吐(は)・く
食事中であっても口中の食物を出して、待ちかねていたように人を迎える。→握髪吐哺(あくはつとほ)「あれお帰りと—・くなどは」〈紅葉・二人女房〉
ぼう【房】
[常用漢字] [音]ボウ(バウ)(呉) ホウ(ハウ)(漢) [訓]ふさ 〈ボウ〉 1 母家の両わきの小部屋。広く、部屋。住まい。「房室/官房・監房・空房・工房・茶房(さぼう)・山房・書房・僧房...
ぼう‐じ【庖仕】
台所で水くみ・炊事などをする使用人。「若党二人、草履取りに—の飯焚きなり」〈合・女房形気・一一〉
ぼう‐ぞう【烹雑】
《「ほうぞう」とも》雑煮(ぞうに)、また、雑煮餅をいう女房詞。
ぼっかり
[副] 1 「ほっかり3」に同じ。「わたしが女房に下さりませと—言へば」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記〉 2 「ほっかり5」に同じ。「小じたたるう仕かけたら、—と食ひついて」〈浄・阿波鳴渡〉