やっこ‐どうふ【奴豆腐】
正方形に切った豆腐。冷や奴などにする。形が奴2の着物につける四角い紋所に似るところからの名。
やっこのこまん【奴の小万】
村上浪六の小説。明治25年(1892)刊。
やっこ‐はいかい【奴俳諧】
江戸前期、江戸で流行した奴詞(やっこことば)を用いて作った俳諧。六方俳諧。
やっこ‐ひげ【奴髭】
江戸時代、奴2などが生やした、鎌髭(かまひげ)。
やっこ‐もとゆい【奴元結】
白くて太い元結。芸者などが粋(いき)なものとして根掛けにも用いた。
やつ【奴】
[名]《「やっこ」の音変化という》 1 人を卑しめていう語。また、目下の者に親愛の意をこめていう語。「なんて—だ」「弟はいい—だ」 2 物事をぞんざいにさしていう語。「そっちの—をとってくれ」...
や‐つ‐こ【臣/奴】
《「家つ子」の意》 [名] 1 古代の最下級の隷属民。財物として売買・譲渡の対象となり、労働に使役された者。家族を構成することができなかった。奴婢(ぬひ)。「住吉(すみのえ)の小田を刈らす児—...
やつ‐ばら【奴儕/奴原】
複数の人を卑しめていう語。やつら。「あんな—に我儘(わがまま)をされて堪るものか」〈福沢・福翁自伝〉
やつ‐め【奴め】
[名]「やつ(奴)」を強めていう語。「にくい—」 [代]三人称の人代名詞。「やつ(奴)」をいっそう卑しめたり、憎悪の感情を交えたりしていう語。「—の言いなりになどなるものか」
やつ‐ら【奴等】
[名]複数の人を卑しめていう語。「ふざけた—」 [代]三人称の人代名詞。同等以下の複数の人を卑しめたり、親しみを込めたりしていう語。あいつら。「—に理屈は通用しない」